ムラサキシキブ

ムラサキシキブは、シソ科の落葉低木で、日本全国に分布している。
高尾山でも少なくないので、6月頃に登山道を歩いていると、目の高さあたりに紫色の小さな花の塊が現れて、ムラサキシキブの存在に気付くことがある。 ただし、花の一つ一つは小さいので、肉眼で細部を観察するのは難しい。 写真に撮って拡大して見ると、上品な紫色を基調にした小さな花が集まっているのがわかる。
花の面白さとともに、その名前の由来が気になるところだ。 調べてみると、ムラサキシキブと源氏物語の作者「紫式部」に直接のゆかりはないようだ。 もともとムラサキシキミと呼ばれていたものが、ムラサキシキブに変化したとも、紫色が鮮やかな実を「紫式部」に例えたともいわれる。 シキミとはたくさんの実がなっていることをいう。
2019/6/27撮影

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