マヤラン

マヤランは、ラン科の植物で、関東から九州にかけて分布する。
名前の由来は、神戸市の摩耶山で最初に発見されたことにちなむ。
マヤランは、菌従属栄養植物の一つで、葉も根も持たない。 必要なエネルギーを地下茎に共生する菌類から得ている。 さらにその菌は、特定の樹木の根と共生関係にある。 つまり、その樹木と共生菌が揃わないとマヤランは生存できない、という関係になっている。 よって、生息環境が限定されるようだが、実際には都市部の例えば東京23区内の公園でも見ることができるという。
高尾山ではところどころに分布しているらしく、筆者は1号路で観察している。
花期は7月から10月にかけてだが、夏と秋の2度花を咲かせる株もあるという。
花は、白地に赤紫の筋が入った細長い3枚の萼片と、その内側にある赤色部分が広がる2枚の側花弁と唇弁で構成されている。
以前、この欄では2020年8月に撮った写真を載せていたが、花の構造がよりわかりやすい2023年10月撮影の写真に置き換えた。
写真の花は、1号路で2023/10/1撮影。

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