キバナノショウキラン

キバナノショウキランは、ラン科の菌従属栄養植物(腐生植物)で、林内の湿った場所を好む。
和名は、淡黄褐色の花を鍾馗の顔に見立てている。
筆者が2018年にキバナノショウキランの花を見たのは、6号路と南高尾の山中の2箇所で、高尾山での自生地はあまり多くないようである。 右の写真は6号路で撮ったもの。 キバナ(黄花)と名付けられているわりには、あまり黄色いという印象を受けないのは、個体差によるのだろうか。
同じ年、もう1ヶ所、南高尾の山中で見た個体は、花の時期が終わりかけていたが、6号路で見た花より黄色味が強かった。
この花は、毎年、同じ場所で咲くとは限らないようだ。 2019年の場合、6号路では前年とは少し離れた場所の茂みの中に咲いていたし、南高尾では前年に咲いていた場所周辺で探しても見つけられなかった。 2021年には6号路のまた別の場所で開花していて、2023年には日影沢林道でも見ることができた。
うっとうしい梅雨のころに6号路を歩いてキバナノショウキランやキヨスミウツボの花が見つかると、探しながら歩いた甲斐があったという気分になる。
2018/6/17撮影

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