キキョウ

キキョウ(桔梗)はキキョウ科の多年草。 日本全国に分布し、秋の七草の一つでもあり、身近な存在である。
もちろん筆者も昔から知っていたから、高尾山にも普通に見られると思っていた。 ところが、意外なことに自生しているキキョウは少ない様子である。 この項を書くために調べてみたら、高尾山に限らず全国的に数を減らしていて、絶滅危惧植物に指定されていることがわかった。
道理で、広く高尾山を歩いていても、自生していると思われる個体に出会う機会はあまり多くない。
また、キキョウは秋の季語や秋の七草に入っていることもあって、秋の花というイメージが強いが、場所によっては7月ごろから咲く個体もある。 掲載した写真は、7月に、もみじ台近くで撮影したもの。 日影沢林道の上部で見られる個体も、毎年7月ごろに咲く。
写真の円内は別の場所で撮影した蕾で、紙風船のような形が面白い。 英語名のBalloon flowerは、この蕾の形から来ているという。
2019/7/10撮影

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