イナモリソウ/ホシザキイナモリソウ

イナモリソウはアカネ科の多年草で日本固有種。 関東以西九州まで分布する。 名前の由来は、三重県稲森山(又は稲森谷)で発見されたことに由来している。
本種は高尾山でも広く見られるようだが、筆者個人の記憶にあるのは、ここに掲載した写真を撮った1号路と6号路くらいであまり多いという印象はない。
草丈は低く、地表面近くに葉を広げ、花冠が2,3cm径ほどの花をつける。 普通5裂した花冠をよく見ると、縁が波打ち、色合いが上品で、なかなかチャーミングだ。 時には、左下写真(2023年5月撮影)のように6裂の花冠を見かけることもある。
また、花弁が細く星の形に見えるホシザキイナモリソウというイナモリソウの変種とされる花にも出会える。 写真の右下円内がそれで、6号路で撮影した。 じつは、このホシザキイナモリソウを最初に目にしたときは、萎れ始めたイナモリソウの花だと思い込んでいた。
付け加えると、ホシザキイナモリソウは牧野富太郎博士によって高尾山で発見されている。
2016/5/25撮影(ホシザキイナモリソウは2018/5/20撮影)

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