ヒメウズ

キンポウゲ科に属する多年草で、国内では関東から四国、九州にかけて分布する。 住宅街の道端から山間部の山麓にかけて広く見られるようで、山野草というより路傍の草の仲間といったほうがふさわしいのかもしれない。
和名「姫烏頭」は、葉などが烏頭(ウズ、トリカブトの別名)に似ていて小型であることに由来するそうだ。
高尾山でも広範囲に分布しているとされるが、いざ探そうとすると、見つけるのに意外に苦労する。 草丈が20〜30cm程度で花の径が5mmほどしかなく、他の草木に紛れてしまいがちだからだ。 しかし、花が一つ見つかれば、周囲にたくさん見つかる可能性は高い。
全体に華奢な感じを受け、花は花茎の先端にうつむき加減に咲く。 白く花びらのように見えるのは萼で、やや赤味を帯びる。 蕾は、赤味がより強いようだ。 花をよく見ると、萼の内側に黄色の花弁があり、5枚の萼片の間にはやはり黄色の突起状の距が見える。
2021/4/3 高尾梅郷遊歩道で撮影

[Back]