ハシリドコロ

ナス科の多年草で、日本では本州から四国、九州にかけて分布する。 森林内の湿った環境を好み、高尾山域では日影沢などで見られる。
和名の漢字表記は走野老で、根茎がトコロ(野老)に似ていて、食べると毒のため走り回ることからの名前だそう。
有毒植物として広く知られ、春にフキノトウなどと間違えて食べて食中毒になったりする事件がニュースで報じられることがある。 一方、生薬の原料としても利用されているというから功罪両面がある。
草丈は30〜60cmほどとされ、暗紫紅色をした花は長さが約2cmの釣鐘状で、葉腋から垂れ下がるようにつく。 そのため、花は人の目からは葉陰になりやすく、そばを歩いていても案外見落としていることも多いのではないかと思われる。
右の写真は、日影沢で2023/3/19に撮影。

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