ハナネコノメ

ユキノシタ科の多年草で、日本固有種。 花は3月初めごろから咲きはじめ、高尾山に春を告げる。
花は5mmほどの大きさで、4枚の白く花弁のように見えるのは萼片。 8本の雄しべの先の赤い葯とのコントラストが美しく、高尾山で見られる春の花の中でも最も人気のある部類だ。
風変りな名前の由来は、裂けた実が猫の目のように見えることからつけられたのだそうだ。
沢沿いの湿り気のある岩場の混じる場所に多いようだ。 日影沢林道入り口付近には大きな群落があり、花期には大勢の人が撮影に訪れる(*1)。 6号路や蛇滝付近にも分布していて、高尾山ではとりたてて珍しくはない。 ただし、花自体が小さいので、注意して歩かないと小規模な群落は見逃してしまいそう。
(*1)この場所は2019年の台風19号でダメージを受け、かってのような景観に戻るには時間がかかりそうだ。
2017/3/19撮影

[Back]