ハナイカダ

ハナイカダ(花筏)には、一般に二つの意味がある。 一つは、桜の花びらが散って水面を漂うさまを表し、もう一つは植物の名前である。 ここで取り上げるのはもちろんハナイカダという名のミズキ科の木。
ハナイカダの花はなんともユニーク。 葉の真ん中に小さな花を付けるので、その形を筏に例えて付けられた名前なのだ。
木の高さは人の背丈ほど。 高尾山ではあちこちで見かけるが、緑色の小さな花は、注意していないと気付かないことが多い。
雌雄異株で、雄花は数個がまとまって咲き、雌花はふつう1個だけつく。 やがて夏になると、雌花は黒っぽい実となり、葉の上にポツンと乗っかっている姿が見られる。 花より実のほうが目立つかもしれない。
写真の花は、雄花である。 円内は、7月に別の場所で撮影した果実。
2017/5/4撮影

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