フタバアオイ

ウマノスズクサ科の多年草。 東北地方南部から九州にかけて分布している。 双葉葵という和名の由来は、近縁のカンアオイに似ていて葉が対になって出ることから。
フタバアオイの3枚の葉を配して図案化したのが、徳川家の葵の紋になったとされる。
薄暗い林内の環境を好むようで、高尾山では日影沢の下流域にたくさん見ることが出来る。
径1-2cmの花は葉陰に椀を伏せたように下向きに咲くので、花の内部構造が見える写真を別途に撮り(2024年4月)、右下円内に示した。 白く椀のように見えているのは花弁ではなく、萼片3枚で構成されている。 萼片は中ほどで外側に折れてめくれ、萼筒に張り付いているかのような変わった姿をしている。 中央には6個の雌しべが合わさった柱頭が白く見え、その周りに12個の褐色の雄しべが取り囲んでいる。
2019/4/20撮影

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