フシグロセンノウ

フシグロセンノウは、ナデシコ科の多年草で日本固有種。 本州から四国、九州にかけて分布している。
各地で数を減らしているらしく、高尾山でもまとまって見られるのは、薬王院境内くらいのようである。
和名は、かって京都にあった仙翁寺にちなんで名付けられたセンノウの花に似ていて、茎の節の部分が黒褐色を帯びることからだそう。
花は朱色で、大きさは5cm径ほどもあるから、山野草としては目立つ存在だ。 日本固有種と知って見るせいか、色合いが派手ではあるがけばけばしくはなく、形も含めて上品さを漂わせている。
以前に掲載していた写真(2020年撮影)では雄しべや雌しべの細部がよくわからなかったので、新しく撮影した写真(2022年撮影)に差し替えた。 この写真では、紫色の葯をつけた雄しべが10本あり、その内側に先端が曲がった白い花柱を持つ雌しべが5本出ているのが見える。
2022/8/27撮影

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