フジレイジンソウ

フジレイジンソウ(富士伶人草)は、キンポウゲ科の多年草。 本州に広く分布するレイジンソウに対して、関東の狭い範囲に限られているので、富士を頭につけたらしい。
レイジンソウの名前を最初に聞いた時は、麗人から来ているのではと思ったが、そうではなく伶人だった。 伶人とは雅楽奏者を意味し、伶人のかぶる冠(烏帽子)に花の形が似ているのが名前の由来とのこと。
高尾山域でも限られた場所でしか見られず、小仏城山の頂上直下の生育地が知られている。 右の写真もそこで撮影した。
フジレイジンソウはトリカブトの仲間なので、基本的な花の構造は類似している。 上方に細長く伸びる上萼片の形が特徴的だ。
フジレイジンソウとよく似ていると言われる花にレイジンソウまたはアズマレイジンソウがあるが、筆者はまだ実見したことがないので、違いをはっきりと認識しているわけではない。
2018/9/23撮影

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