エビネ

エビネの漢字表記は海老根で、地下茎が海老のような形をしているからだそうだ。
ラン科の植物で、まっすぐにのびた茎にたくさんの花をつけ、華やかな装いで目立つ。 そのことが盗掘者の標的になりやすいのだろうが、高尾山周辺でも、数が減っているようなのは残念なことだ。 それでも、5月連休明けのころには、小仏城山周辺の山中で比較的多くのエビネの花を見ることができる。 ただし、多くの場合、株の規模は小さい。 右の写真の群落は筆者の見た中では比較的大きなもので、一部を拡大している。
エビネの花の色は変異が大きいので、その色合いの違いを観察しながら歩くのも楽しい。 右写真の4つの円内に示したのは、筆者が2021年までの数年間に撮った写真の中から代表的な色合いと思われるものを選んでいる。 左下円内の花は、唇弁の赤味が強いが、側弁と萼片は多くの花に見られる色合いに近い。 真ん中下円内の花は、唇弁は白色に近いが、放射状に広がる側弁と萼片には緑色が強く出ている。 右下円内の花は、唇弁が黄色になっている。 その上の円内の花は、唇弁はほぼ白色だが、側弁と萼片は鮮やかな緑色をしている。
背景の群落の写真は2018/5/13撮影

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