アワコガネギク

アワコガネギクは、キク科の多年草で、東北地方から九州にかけて分布し、やや乾いた崖などの環境を好むとされる。
和名-泡黄金菊-は、黄金色の花が泡のように密集して咲く姿から付けられたという。 別名のキクタニギク(菊渓菊)は、かって自生地だった菊渓(きくたに)という京都の地名に由来するそうだ。
花期は10月から11月にかけて。 花の中心部の筒状花とその周りの舌状花ともに鮮やかな黄色。 その上、花がこんもりと密集して咲くので、花の種類が少なくなる時期だけによけい存在が目立つ。
調べてみると、国内で見られるアワコガネギクには在来種と移入種の2系統があるらしい。 元からある在来種に加えて、1990年代に道路法面緑化のために韓国や中国から種子が導入され、それが全国に分布しているようなのだ。 やっかいなのは、外見だけでは判別困難だということ。
右の写真は小下沢林道で撮ったものだが、これが果たして在来種または移入種なのか、あるいは交雑種なのか筆者にはわからない。
2022/11/19撮影

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