アリノトウグサ

アリノトウグサ科の植物で、日本を含む東アジアなどに広く分布している。
「蟻の塔草」という和名の由来は、小さな花を蟻に、草全体を蟻塚に見立てたものという。
草丈は20cmくらいに達し、群生することも多いようだ。 丸味を帯びた長さ1cmほどの葉が対生する姿は決して目立たないわけではないのだが、複総状花序を構成する個々の花は、和名の通り大変小さい。 筆者の場合、裸眼では花は赤い点にしか見えず、観賞の対象にはなりそうもない。 細部を観察するにはルーペか写真に頼ることになるのだが、普段三脚を持ち歩かない筆者には、写真を撮るのも一苦労する小ささだ。
花期は7月から9月ごろで、雄性期と雌性期があり、右写真円内に示したのは雄性期のもの。 長さ1mmほどの4枚の花弁が反り返り、やはり長さ1mm程度の8本の雄しべが突き出しているのがわかる。
2021/8/1 一丁平で撮影

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