瑞泉寺(鎌倉市) 2011年 12月
 瑞泉寺(ずいせんじ)は臨済宗円覚寺派に属し、山号は錦屏山(きんぺいさん)。
 14世紀に夢窓疎石を開山として創建された寺院で、花の寺として知られている。
 筆者が最初に訪れたのは紅葉の時期で、建長寺の半僧坊から天園ハイキングコースを歩いて 瑞泉寺に入った。 残念なことにこの年(2011年)の鎌倉の紅葉はあまり良くなく、期待したほどではなかった。
 境内にはたくさんの梅の木があるので、翌2012年の春にもう一度訪れてみた。 2012年の冬は寒さが続き、春が例年より大幅に遅れていたので、 3月26日という遅い日にもかかわらず、梅の花を見ることができた。
 3月に拝観したときにもう一つ気づいたのは、拝観券が変わったことだった。 以前の薄緑色の紙に単色で印刷された簡素なものから、カラーになっていた。
 2013年の3月にも、やはり梅の花を目当てに訪れた。
 下で紹介した写真は、2011年から2015年にかげて撮った写真の中から選んでいる。 (2013/3/13記)
 写真は、CANON 5D Mark U・EF-24-105mm F4L IS USMで撮影。

 左の写真は山門に通じる石段の参道。
 境内に入ってしばらく平坦な道を歩いたのち、この石段を登り、 山門に達する。 新しい石段が向かって右手にも付けられているが、こちらの方が歴史の重みを感じる。 少々歩きにくいけれど。
2015/3/28撮影 総門屋根の鬼瓦
2013/3/10撮影

 山門脇の手水鉢
 椿の花が浮かんでいた。
2012/3/26撮影

 山門から中を見ると、春の明るい日を浴びて、梅の花が咲いていた。 日当たりのよい木の花はピークを少し過ぎたようだったが、それでもたくさんの 梅の花が出迎えてくれた。
 門には、「ものの芽の一つ一つに春の神」の句が掲げられていた。
2012/3/26撮影

 12月、山門を内側からみた景色。
2011/12/12撮影
 梅林に囲まれた本堂
 梅の花の季節は華やぐ。
2013/3/10撮影 スイセンも境内のいたるところで花を咲かせる。

 どこも苦地蔵が祀られている地蔵堂
 「どこも苦」という変わった名称には、興味深い伝承が残されている。
2011/12/12撮影

 本堂裏手にある夢窓疎石によって作られた庭園。
 1970年に復元したもの。 鎌倉に残る鎌倉時代の唯一の庭園とのこと。
 庭園内に入ることはできないので、外側から眺めるだけになる。
 正直なところ、あまり庭園らしく見えないのだが。
2015/3/28撮影

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