遊行寺(清浄光寺)(藤沢市) 2012年 12月

 遊行寺(ゆぎょうじ)は通称で、正式には藤沢山無量光院清浄光寺(しょうじょうこうじ)と称し、 時宗の総本山である。
 遊行寺と呼ばれるのは、時宗の法主である遊行上人がおられる寺であるためという。
 寺の創建は14世紀に遡る。
 場所は藤沢駅の北、駅から歩いて15分ほどである。
 もともと、藤沢は遊行寺の門前町、そして東海道の宿場町として発展してきた歴史があり、 歌川広重の「東海道五十三次」の藤沢にも、遊行寺が出てくる。 江戸時代の東海道は、遊行寺の前を通っていたようだから、お寺の周りは相当賑わっていたと想像される。
 筆者が訪れたのは、12月の第一日曜日だったので、骨董市が開かれていた。
 広い境内は、催し物を行うには適していそうだ。 高台にあり、空が広い。 時宗の総本山だけあって、境内は広々としていて、本堂も大きく立派だが、派手さは感じられない。 明治にいたるまでたびたび火災に会い、あまり古い建物が残っていないのが残念だ。
 写真は、PENTAX K-5・DA★16-50mmF2.8ED AL[IF]SDMで撮影。


 境川にかかる遊行寺橋
 橋の向こうに見える丘の緑の中に、遊行寺の境内が広がっている。
 遊行寺橋は、広重の「東海道五十三次」の中の「藤沢 遊行寺」にも描かれている。 江戸時代、東海道を行き来する人たちでにぎわったのだろう。 今は、それほど交通量は多くない様子だ。
2012/12/02撮影

 総門(冠木門)
 黒門とも呼ばれている。
 この門を抜けると、いろは坂と呼ばれる48段のゆるやかな石段が続いている。
2012/12/02撮影

 この日は境内で骨董市が開かれていた。 時間が昼近かったせいか、あまり客の数は多くないようだった。
 左手の大イチョウは、ほとんどの葉を落としていた。
 正面奥に見える本堂は、昭和になってから再建されたもの。
2012/12/02撮影

 本堂前では、時宗の宗祖である一遍上人像が出迎えてくれる。
2012/12/02撮影

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