天寧寺(広島県尾道市) 2011年 3月
 14世紀、室町幕府第2代将軍・足利義詮(あしかがよしあきら)の寄進により創建され、開山は普明国師(春屋妙葩)と言われる。 当初は臨済宗であったが、元禄年間に曹洞宗に改宗している。
 本堂の前には羅漢堂があり、江戸中期から明治期にかけて壇信徒から寄進された五百羅漢像が安置されている。
 本堂から少し離れて、斜面を登ったところに三重塔がある。 ここは市街地と尾道大橋が見渡せる絶景ポイントである。
 写真は、PENTAX K-5・DA★16-50mmF2.8ED AL[IF]SDMおよびRICOH GX200で撮影。


 持光寺や浄土寺と同様に、参道を山陽本線の線路が横切っているため、 参道は線路の下を通っている。
2011/3/25撮影

 中国風の山門は、2層目が鐘楼になっている鐘楼門である。
2011/3/25撮影

 本堂
 左手にはしだれ桜の枝が見えている。 訪れたときは、花の時期ではなかったのが残念。
2011/3/08撮影

 羅漢堂内部
 五百羅漢が傾斜した壇上に並んでいる。 江戸中期から明治期にかけて壇信徒から寄進されたものだそうだ。
 それぞれ鮮やかに彩色されている。
2011/3/08撮影

 境内から見上げると背後の斜面に三重塔が見える。
2011/3/08撮影

 三重塔
 1388年の造立当時は五重塔であったが、その後に上層部を損じ、今は三重塔である。
 そういういきさつを知れば、スマートさに欠ける外観に納得がいく。
 市街地の向こうに尾道水道が横たわり、遠くに尾道大橋が見えている。
2011/3/08撮影

 旧市街の路地
 なかなかに味わいのある路地が、斜面に沿った市街地に張り巡らされている。 坂道は観光客が散策するにはいいけれど、高齢者が暮らすには大変そうだ。
 歩いていると、いたる所で猫を見かける。 猫にとってもきっと暮らしやすい街なのだろう。
2011/3/25撮影

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