高幡不動(金剛寺)(東京都日野市) 2013年 1月
 高幡不動(たかはたふどう)は、東京都日野市にある真言宗智山派別格本山の寺院である。 正式には高幡山明王院金剛寺と称するが、通称の高幡不動の名で知られている。
 創建は8世紀に遡るとも言われるが、平安時代初期に慈覚大師円仁が不動堂を建立して 不動明王を祀ったのが始まりとされる。
 成田山新勝寺などとともに、関東三大不動の一つとされている。
 筆者が最初に訪れたのがいつなのか覚えていないほど昔のことで、近年は御無沙汰していた。 だが、五重塔は京王線電車の車窓から垣間見えるので、身近な存在ではあった。 高尾山の行き帰りに京王線を利用するからである。
 久しぶりに訪れる気になったのは2013年の1月。 どうせなら、初不動の28日に出かけることにした。
 28日は月曜日なので、どの程度の人出があるのか予想がつかなかったが、昼前に高幡不動駅に降り立ったら、 参道はすでに人の波だった。 さすがに関東三大不動の一つだけのことはある。 高幡不動は駅から近く電車での参拝が楽だ。 そんなことも中高年者も含めた幅広い層の参拝をしやすくしているようだ。
 人の波に合わせてまず不動堂に参拝、そしてお目当ての奥殿に入る。 こちらは拝観料(300円)が必要なので、中は空いている。 いろいろな仏像や興味深い文化財が展示されているが、主役はなんといっても平安時代作の不動明王像だ。 2.8mもある巨像で、迫力に満ちている。
 境内には、ほかにも見どころがたくさんある。
 この日は、ダルマ市も開かれていたため、たくさんのだるまが境内のいたるところに並べられていた。
 もちろん、そのほかに屋台も軒を並べて賑わっていた。 私もその光景を眺めていたらお腹が空いてきて、焼きそばを注文したら、食べきれない程のボリュームだった。
 写真は、PENTAX K-5・DA★16-50mmF2.8ED AL[IF]SDMで撮影。


 信号越しに参道から見た仁王門。
 駅から続く参道は人で埋まっていた。
 仁王門は室町時代に建立され、1959年に解体修理されている。
2013/1/28撮影
 不動堂と五重塔
2013/1/28撮影
 奥殿
 ここに不動明王像および矜羯羅童子(こんがらどうじ)像、制托迦童子(せいたかどうじ)像が安置されている。
 参拝だけなら室外からも小さな窓越しに拝することができるが、300円の拝観料を払って室内に入れば、 間近に接することができる。
 不動明王像は像高が2.8mもある巨像で、前に立つと圧倒的な迫力を感じる。
2013/1/28撮影

 1月28日は初不動大祭で、だるま市が開かれる。 境内のいたるところに、だるまが並べられていた。
 奥に見えるのは大日堂。
2013/1/28撮影

[TOP]