真如堂(真正極楽寺)(京都市) 2013年 2月
 真如堂(しんにょどう)は通称で、正式には真正極楽寺(しんしょうごくらくじ)、山号は鈴聲山(れいしょうざん)と称する 天台宗の寺院である。 真如堂とは、本堂の呼び名だったそうだ。
 約1000年前に比叡山の戒算上人が、比叡山常行堂の本尊阿弥陀如来を現在地の近くにあった東三條女院 の離宮に安置したのが始まりと言われている。 以来、幾多の紆余曲折を経て、現在地での姿に整ったのは江戸時代になってからだ。 そのため、たくさんの物語に彩られている。
 「お十夜」法要という浄土宗系の寺で行わる行事はここが発祥の地である。
 筆者は2010年から2013年まで3回にわたって境内を歩いたが、いつも参拝客は少なく、 少し寂しげな印象を受けた。 それだけに、緑豊かな静かな環境で落ち着いた時間を過ごせるともいえる。
 境内は、本堂を囲むように三重塔や元三大師堂などの堂宇が点在している。 ゆったりとしてはいるが、見て回るのにそれほど時間はかからない。 2013年の2月に訪れたときは、本堂内と庭園を見学しようと思いまず本堂に入った。 目に入った内陣は屋外の雰囲気とはずいぶんと違って、きらびやかに荘厳されていた。 ただし、この日はお茶会が開かれていて庭園の見学ができなかった。 庭園は次回のお楽しみだ。
 写真は、PENTAX K-5・DA★16-50mmF2.8ED AL[IF]SDMで撮影。


2012/4/10撮影
 総門前からの眺め(写真左)
 総門には敷居がない。 かってこの地にいた神々が乗る馬に配慮したためだという。
 東参道には少し急な石段があり、裏口といった風情だ。(写真上)
2013/2/10撮影

 本堂
 ゆるやかな坂を登りきったところにあり、この写真の右手外に三重塔がある。
 境内は、神楽岡の上に広がっている。
 緑豊かな環境のため、葉の茂っている季節と冬とではずいぶんと違った印象を受ける。
2013/2/10撮影

 本堂正面
 本尊の阿弥陀如来像は、「うなずきの弥陀」と呼ばれ、慈覚大師円仁にまつわる話が伝わっている。
2013/2/10撮影

 本堂から見た三重塔
2013/2/10撮影

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