仁和寺(京都市) 2012年 4月
 仁和寺(にんなじ)は、京都市右京区御室にあり、山号を大内山と称する真言宗御室派総本山の寺院である。
 光孝天皇の時代に着工されたが、完成したのは宇多天皇の時代の仁和4年(888年)のため、 元号をとって仁和寺と言われるようになった。
 筆者は、2012年4月中旬に京都旅行をした際に拝観した。 京都市内の主だった桜の名所は満開を過ぎていたが、仁和寺では遅咲きで知られる御室桜(おむろざくら)がちょうど満開だった。 そのため、境内とくに御室桜の周りは、平日なのに大変な混雑だった。
 御室桜以外にも、観音堂、金堂、五重塔など見どころは多く、境内を多くの観光客が行き交っていた。

 なお、大手電気機器メーカーのオムロンの社名は、仁和寺のある御室(おむろ)の地名に由来している。 一時、ここを本拠地としていたことにちなんで、後に社名を立石電機からオムロンに変更している。

 写真は、CANON 5D Mark U・EF-24-105mm F4L IS USMで撮影。


 二王門
 道路に面して建つ巨大な和様の二王門。
 集まったタクシーやバスで門の周りが渋滞していた。
2012/4/19撮影

 御室桜(おむろざくら)と五重塔
 遅咲きで知られる御室桜が満開だった。 背丈の低い御室桜は、地中から出た幹がすぐ枝分かれして、低い位置からたくさんの花をつけている。
 江戸時代のころから八重桜として知られていた御室桜だが、世代交代を繰り返すうちに、多くが一重に変わってしまったそうだ。、
2012/4/19撮影
 観音堂
 本尊は千手観音菩薩。 観音堂の裏手ではミツバツツジの花が鮮やかだった。
2012/4/19撮影
 上部の朱塗りが目立つ鐘楼。
2012/4/19撮影
 国宝の金堂
 仁和寺本尊の阿弥陀三尊が安置されている。
 建物は、17世紀に旧皇居の紫宸殿を移築改築したもの。
 いきさつを知ると、なるほど宮殿建築の面影を留めているようだ。
2012/4/19撮影
 宸殿から北庭越しに見た五重塔。
2012/4/19撮影

[TOP]