元八幡(由比若宮)(鎌倉市) 2013年 4月

 鶴岡八幡宮は、源頼朝によって現在地に遷されるまでは、この材木座にある由比若宮が鶴岡八幡宮だったのだ。 そのため、元八幡(あるいは元八幡宮)と呼ばれている。 鶴岡というのは、材木座にあった古い地名だそうだ。
 11世紀初めに源頼義(源頼朝の5代前)が奥州平定に赴く際、京都の石清水八幡宮で戦勝祈願を行い勝利したこと へのお礼として石清水八幡宮を勧請したことが始まりとされる。
 場所は材木座の住宅街の中にあり、少しわかりにくい。 どうしたわけか、鎌倉市内でよく見かける名所への順路を示す案内標識が近くにないのだ。 幸い、私は地図を片手に鎌倉駅方面から注意深く歩いたので、迷わずに行きついたけれど、迷う人も多いようだ。
 住宅に囲まれた神社は、今の鶴岡八幡宮の規模とは比較にならないくらい狭く、街中で普通にみかける神社といった風情だ。 なるほど、わざわざ訪れる人も少なそうで、案内表示がなくても不思議ではない、と納得してしまう。
 写真は、CANON 5D Mark U・EF-24-105mm F4L IS USMで撮影。


 元八幡は住宅街の木立の中にひっそりとある。(写真左)
2013/4/28撮影
 訪れたときは、ちょうどツツジの季節だった。
 休日でもほとんど人気がない。

 社殿もこじんまりとしている。
 左の屋根掛けされている切り株は、源義家(源頼義の子)の「旗立の松」。
2013/4/28撮影

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