川越大師喜多院(埼玉県川越市) 2011年 3月
 埼玉県川越市にある天台宗の寺院で、山号は星野山(せいやさん)。 別名、川越大師の名で知られる。
 9世紀に円仁によって建立されたと言われる古い歴史を持っているが、 喜多院と名が改められたのは、徳川の時代になってからで、その後、徳川家に保護されて隆盛を誇った。
 私が訪れた日は、東日本大震災の2日後の3月13日(日曜)。 まだ震災の被害の全貌が見えず、日本全体が重苦しい雰囲気に包まれている時期だった。
 新宿から川越行き西武線の電車も間引き運転されていて、 いつもの週末なら観光客で賑わう川越の古い街並みも人影がまばらだった。
 写真は、PENTAX K-5・DA★16-50mmF2.8ED AL[IF]SDMで撮影。


 山門
 寛永9年(1632年)の建立で、喜多院に現存する最古の建物。 山門の右手に見える小さな建物は番所。
2011/3/13撮影

 鐘楼門
 17世紀の造営と言われ、2階の壁面には彫刻が施されている。 慈眼堂に向かう参道の門と位置付けられていたという。
 上の写真が慈眼堂で、慈眼大師天海を祀っている。
2011/3/13撮影

 多宝塔
 もとの塔は1639年(寛永16年)に完成したが、その後移築や修理が行われて、 現在地に落ち着いてのは1975年という。
 境内にはたくさんのハトが飛んでいた。
2011/3/13撮影

 慈恵堂(本堂)
 慈恵大師良源を祀る堂宇。
2011/3/13撮影

 紅葉山庭園
 拝観料を払うと、徳川家ゆかりの客殿や書院、慈恵堂内部を回ることができ、 庭園も屋内から鑑賞できる。
2011/3/13撮影

 五百羅漢
 18世紀から19世紀にかげて建立された。 いろんな表情の羅漢像が並んでいる。
2011/3/13撮影

 時の鐘
 小江戸川越の観光名所の一つ。約400年前の歴史を持つそうだが、 現在のものは、明治時代に再建されている。
 この日は東日本大震災の翌々日の日曜日で、 人通りが少なく閑散としていた。
2011/3/13撮影

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