寿福寺(鎌倉市) 2013年 1月

 寿福寺(じゅふくじ)は臨済宗建長寺派の寺院で、山号は亀谷山(きこくさん)。 鎌倉五山第3位に位置づけられていた。
 北条政子によって1200年に創建され、開山は栄西である。
 栄西といえば日本にはじめて臨済宗を伝えた僧として知られている。 寿福寺開山の2年後には、源頼家の援助により京都で建仁寺を創建することになるのだ。
 寿福寺はふだん、中門から先は非公開で、お正月など限られた期間だけ中に入れる。
 そこで、2013年の正月に出かけてみた。 場所は鎌倉駅の北で、歩いて15分ほどである。 もともとここには、源頼朝の父、源義朝の屋敷があったという源氏家ゆかりの土地である。
 総門から中門までは、まっすぐな石畳の道が続く。 時間が早かったのか、ほかに拝観者はいない様子だった。 木立に囲まれてすがすがしい気分になれる道だ。 中門からすぐ先に、仏殿がある。 江戸時代の建築で、規模は大きくないが、年月を感じさせる。 中には、本尊の釈迦三尊像が安置されている。 両脇には大きな仁王像があり、なかなかに迫力がある。
 続いて、いったん中門を出て、背後の斜面に広がる墓地に向かった。 墓地の最上部に崖を利用したやぐらが並んでいて、その中に北条政子と源実朝のものとされる墓がある。
 写真は、CANON 5D Mark U・EF-24-105mm F4L IS USMで撮影。


 総門
2013/1/04撮影

 総門から中門へと続く石畳の道
 寿福寺ならではの、独特の景観である。
 ここはふだんでも歩くことができる。
2013/1/04撮影

 仏殿
 江戸時代に再建されたもの。
2013/1/04撮影

 寺紋の「ササリンドウ」が輝く仏殿の屋根
 「ササリンドウ」は源頼朝の紋とされ、鎌倉市の市章にもなっている。
2013/1/04撮影

 寿福寺の背後の墓地には、やぐらがたくさん並んでいる。
 その中に、北条政子や源実朝のものと伝えられる墓もある。
2013/1/04撮影

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