長谷寺(鎌倉市) 2011年 6月
 鎌倉市の長谷寺は浄土宗の寺で、正式には海光山慈照院長谷寺と称する。
 観音山の斜面に開かれた寺で、長谷観音として知られ、花の寺としても有名である。
 本尊の十一面観音立像は観音堂(本堂)に安置されていて、金色に輝く大きな木像である。 高さは奈良の長谷寺の観音像よりは小さいが、見上げるような像である。 奈良の長谷寺との共通点として、地蔵菩薩のように右手に錫杖を持っていることが上げられる。
 眺めがよいのもこの寺の特徴である。 本堂の先には見晴台があり海が展望できる。 散策路を少し登れば、サーファーの姿が点在する海の向こうに、同じ浄土宗の光明寺の山門と本堂の屋根が確認できる。
 境内にはアジサイが多いので、6月には花を目当ての参拝客で埋まる。
 写真は、CANON 5D Mark U・EF-24-105mm F4L IS USMおよび PENTAX K-5・DA★16-50mmF2.8ED AL[IF]SDMで撮影。


 山門
 門の前にある松との組み合わせが絵になるため、 多くの人が記念撮影している。
2010/3/22撮影

 長谷寺は長い歴史を持っているが、主要伽藍は関東大震災後の再建である。
 本堂はコンクリート造りのようでちょっと趣きに欠け、境内を歩いても古寺という感じは薄い。
 
2011/2/13撮影

 経蔵
 竹林に囲まれた経蔵の中には、輪蔵という回転式の書架がある。 現在、回転できるのは毎月18日である。
2011/2/13撮影

 6月はアジサイが斜面を覆う。 下に屋根の見える建物は経蔵。
2011/6/13撮影

 境内には各種のアジサイが見られる。
 アジサイの時期は、30数種ものアジサイの花がプリントされた 団扇が配られる。 これをたよりに花を楽しんでくださいという配慮なのだろう。
2011/6/13撮影

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