大覚寺(だいかくじ)は、山号を嵯峨山と称し、真言宗大覚寺派の大本山である。
正式名称は「旧嵯峨御所大覚寺門跡」で、嵯峨天皇(平安時代)の離宮が前身という
歴史のある皇室ゆかりの寺院である。
筆者が訪れたのは、明るい日差しが降り注ぐ4月である。
大門から中に入り、宸殿、御影堂(みえどう)などの建物内部を拝観する。
映画の時代劇などの撮影に使われることが多いそうだが、なるほど見栄えのする建造物や
眺めである。
境内の東に広がる大沢池は、洞庭湖を模して造られたというだけあって、広々としていて開放感がある。
大沢池のそばには、名古曽の滝跡がある。
百人一首にある大納言公任の「滝の音は 絶えて久しく なりぬれど 名こそ流れて なほ聞こえけれ」に読まれている滝跡である。
鎌倉時代には、亀山法皇や後宇多法皇がここで院政を行うなど政治の舞台になった経緯のせいか、
各伽藍の装飾からもあまり寺院らしくないという印象を受ける。
写真は、CANON 5D Mark U・EF-24-105mm F4L IS USMで撮影。