安国論寺(鎌倉市) 2013年 4月

 安国論寺(あんこくろんじ)は、鎌倉市大町にある日蓮宗の寺院で、山号は妙法蓮華山。
 安国論寺は、日蓮が「立正安国論」を書いたとされる小庵のあとに建てられている。
 筆者が訪れたのは、4月下旬の新緑の季節だった。 山門から中に入ると、参道の周りは覆いかぶさるように若葉が茂っている。 案内図に従って境内を回ってみる。 墓地の背後に広がる斜面を登ると、南面窟という日蓮が松葉ヶ谷法難の際に一時避難したとされる洞窟がある。 今はコンクリートで固められている。
 ここからいったん戻って、諸堂宇を拝観したのち、富士見台に登ってみた。 日蓮が富士山に向かって法華経を唱えたとされる場所だ。 由比ヶ浜から稲村ケ崎にかけての海岸線が見えるが、空が少し霞んでいたためか富士山は見えなかった。
 写真は、CANON 5D Mark U・EF-24-105mm F4L IS USMで撮影。


 山門
 境内は緑濃い松葉ヶ谷に広がっている。
2013/4/28撮影

 本堂
2013/4/28撮影
 「立正安国」の額が掲げられている。

 本堂の前には石仏があり、ツツジが咲いていた。
 うしろに見える屋根は御小庵で、日蓮が立正安国論を書いたという御法窟の前に建てられている。
2013/4/28撮影

 南面窟
 境内奥の木の茂る斜面にある。
 日蓮は、立正安国論がきっかけで草庵が焼き討ち(松葉ヶ谷法難)に遭い、白猿に導かれてこの窟に避難したという。
2013/5/26撮影

[TOP]