インド旅行(2012年3月)

 2012年3月、インド旅行に出かけた。 主目的は仏跡巡りで、その関連の写真は寺社巡り印象記に紹介済みである。 仏跡以外にも、タージ・マハルなど有名観光地をついでに歩いてきた。 ここでは、仏跡以外で撮った写真の中から、筆者の興味本位で数枚を選んだ。
(下の写真はPENTAX K-5・DA★16-50mmF2.8ED AL[IF]SDMで撮影)


インドを代表する宗教ヒンドゥー教の聖地といえば、まずはガンガー(ガンジス川)沿い にあるヴァラナシだろう。
そのヴァラナシを流れるガンガーに朝日が昇る。 ヒンドゥー教徒ならずとも、荘厳な日の出を見ると新たな気持ちになる。 水面中央やや左寄りに漂っているのは、花で飾ったろうそくの火。 ゆっくりとガンガーを流れていく。(2012/3/19)

日の出直後にたくさんのヒンドゥー教徒がヴァラナシのガンガーで沐浴する姿は、いかにもインド的な光景である。
ただ観光地化も進んでいて、世界各国からの観光客を乗せたたくさんの川船がガンガーを行き来していた。 (2012/3/19)

ニューデリー郊外にあるクトゥブ・ミナールの遺跡。
ここには、72.5mもある5層の石塔があるほか、4世紀ごろに作られたデリーの鉄柱 (アショーカ王の柱、あるいはチャンドラヴァルマンの柱とも)と呼ばれる鉄柱がある。 高さ約7mで、錆びない鉄柱として有名である。
 筆者のお目当ては、こちらの鉄柱のほうである。 この鉄柱のことを知ったのはもう30年くらい前のことで、「鉄のメルヘン」という本によってであった。 以来ずっと気になっていたのだが、今回ようやく実物を見ることができた。
この鉄柱はインドを植民地化したイギリス人によって早くから知られるところとなり、 以来、冶金学者によって調査され、製造方法や錆びない理由などについていろんな説が出されているという。 一般には少々意外かもしれないが、インドでは古くから大規模な製鉄業が 栄え、優秀な製鉄技術が存在していたことは確からしい。(2012/3/21)

建物か壁に、べたべた貼りつけあるのは牛糞である。 わらを混ぜたのち乾燥させて燃料にするそうだ。 農村部ではごく普通に使われていて、やわらかな火力がインド料理の調理に合うらしい。 乾燥させた円盤状の牛糞が地面に積まれている光景もよく目にした。(2012/3/17)

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