12月初め、東京から富山を空路で往復する機会があった。
運よく、富山に向かう飛行機から、雪をかぶり朝日に輝く北アルプスが見ることができたので、
そのときに撮った写真を紹介する。
以前にも何回かこのルートを飛んでいるが、天気が悪かったり、座席が窓側でなかったりで、
アルプスの写真を撮る機会がなかった。
今回は早朝の6時40分に羽田を出発する便だったので、早めに左窓側の座席を確保しておいたのだ。
当日、ほぼ定刻に出発した飛行機は、順調に高度を上げ、まず富士山が視界に入った。
次に少し遠いが南アルプスが見え、そのあと、眼下に八ヶ岳、だいぶ先に中央アルプスが現れた。
そして、本命の北アルプスの上空に差し掛かったのが7時ごろ。
少し雲があるが、山の上部はよく見える。
乗鞍岳、穂高岳、槍ガ岳がわかる。
地上で見る景色とは見え方がかなり違うので、頭の中で地図を思い浮かべながら、山名を推定する。
今年の9月に歩いたばかりの、燕岳から大天井岳にかけての稜線もはっきり見える。
人間の足も馬鹿にできない。
こうしてはるか上空から見えるかなりの距離の稜線を、1日で歩き通せるのだから。
そんなことを考えながら眺めていて、北アルプスの北部に差し掛かると、雲が増え、
山は雲の中に隠れてしまった。
それでも、冬場にこれだけの景色が見えたのだがら、幸運といえるだろう。
実は、富山からの帰りの便でも、もしかしたら景色が見えるかもしれないと目論んでいた。
しかし、出発が17時15分では、さすがにもうすっかり暗くなっていて、晴れていたけれども見えたのは街の明かりだけだった。
下の写真は、RICOH GX200で2013/12/8撮影