飛行機からの眺め−八ヶ岳と北アルプス− (2013年12月)

 12月初め、東京から富山を空路で往復する機会があった。 運よく、富山に向かう飛行機から、雪をかぶり朝日に輝く北アルプスが見ることができたので、 そのときに撮った写真を紹介する。
 以前にも何回かこのルートを飛んでいるが、天気が悪かったり、座席が窓側でなかったりで、 アルプスの写真を撮る機会がなかった。 今回は早朝の6時40分に羽田を出発する便だったので、早めに左窓側の座席を確保しておいたのだ。
 当日、ほぼ定刻に出発した飛行機は、順調に高度を上げ、まず富士山が視界に入った。 次に少し遠いが南アルプスが見え、そのあと、眼下に八ヶ岳、だいぶ先に中央アルプスが現れた。 そして、本命の北アルプスの上空に差し掛かったのが7時ごろ。 少し雲があるが、山の上部はよく見える。 乗鞍岳、穂高岳、槍ガ岳がわかる。 地上で見る景色とは見え方がかなり違うので、頭の中で地図を思い浮かべながら、山名を推定する。
 今年の9月に歩いたばかりの、燕岳から大天井岳にかけての稜線もはっきり見える。 人間の足も馬鹿にできない。 こうしてはるか上空から見えるかなりの距離の稜線を、1日で歩き通せるのだから。
 そんなことを考えながら眺めていて、北アルプスの北部に差し掛かると、雲が増え、 山は雲の中に隠れてしまった。 それでも、冬場にこれだけの景色が見えたのだがら、幸運といえるだろう。
 実は、富山からの帰りの便でも、もしかしたら景色が見えるかもしれないと目論んでいた。 しかし、出発が17時15分では、さすがにもうすっかり暗くなっていて、晴れていたけれども見えたのは街の明かりだけだった。

 下の写真は、RICOH GX200で2013/12/8撮影


北東方向から見た八ヶ岳
左上に権現岳、赤岳、阿弥陀岳が見え、中央に硫黄岳、その右は天狗岳のようだ。

北アルプス南部の山々
写真の左上が南で、右下が北にあたる。
涸沢カールの谷底にはまだ日が射していない。

上の写真の続きで、さらに北側の山々が見えている。
三俣蓮華岳、鷲羽岳、黒部五郎岳、水晶岳、野口五郎岳などだ。
このあと、北に進むに従い雲が厚くなり、山は隠れてしまった。

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