東京の杉並にある我が家でも、2月中旬になるとフクジュソウの花が咲き始める。
朝から花の咲く様子を見ていると、太陽が当たると花びらを開き、日が傾くと
花びらを閉じるという動作を繰り返しているのがわかる。
これを1日かけて写真に撮ろうと思いつき、三脚に一眼レフカメラをセットし、
インターバル撮影を行った。
カメラを置く位置や露出補正の条件などを変えながらの撮影になった。
一連の撮影は一日がかりなので、失敗すると翌日の朝にやり直しになる。
天候の具合などもあって、毎日撮影できるわけでもないので、満足のいく結果を得るまでに数日を要した。
今回公開した映像はその一部である。
合計200枚を越す静止画をただ並べてもあまり面白くないので、微速度動画に変換してみたのが下の画像である。
この動画でわかるのは、花びらが開き始めてから全開するまでが大変速く、開いたあと太陽を
追いかけるかのように首を振っていることだ。
以下に撮影条件を記しておく。
撮影日 2012/3/6
撮影開始 10時15分 撮影終了 17時30分
使用機材 PENTAX K-5・DFAマクロ50mmF2.8
撮影インターバル 2分
絞りf8・AE・-0.3補正
連続写真のうち、代表として12時半ごろに撮影された1枚を下に紹介する。
左に写っているのは温度計で、あとでなにかの参考になればと思い写し込んでおいたもの。
フクジュソウの花の開閉は温度に反応することが知られているからだ。
動画に編集する際に、温度計の部分はカットした。
参考までに連続写真の撮影を開始した10時15分の気温は9度で、まだ花に日は当たっていなかった。
写真撮影を行ったのは2012年春で、動画の公開が2013年2月になったのは、
画像の編集作業につまづいたからである。
作業手順として、
(1) 1枚当たりの画素数4928x3264を640x480に減らし、必要な部分だけ切り出す。ソフト"IrfanView"を使用。
(2) 連続した静止画を動画に変換する。ソフト"PhotoLapse"を使用。
という2つのうち、(2)のPhotoLapseというフリーソフトが、何回やっても正常動作しないので、
2012年は数日で編集作業をやめてしまった。
2013年の2月、庭のフクジュソウが咲き始め、1年前の撮影をことを思い出し、
もう一度、動画への変換作業をやってみる気になった。
やはりPhotoLapseはうまく動作しないのだが、筆者が使用している2台のPCのうち、サブで使っているPC(WindowsXP)で
同じ作業を試してみるとすんなり実行できた。原因は不明。
そんな経緯があって、動画の公開が1年遅れになってしまった。