2017年に出会った蝶
1) 高尾山

ウラナミアカシジミ
 ウラナミアカシジミは、平地性ゼフィルスの1種で、東京でもさして珍しい蝶ではない。
 だが、筆者の手持ちの写真の中にあまりいい出来のものがなく、これまでこのホームページでは掲載していなかった。
 2017年になって、高尾山を歩いているときに、偶然見かけて撮ったのがこの写真。 それも高尾山の山中ではなく、朝、高尾駅から国道20号に平行する住宅街の中の細い道を西に向かって歩いていた時のこと。 民家の庭木に黄色いシジミチョウが舞い降りたのだ。 少し距離があったが、翅の模様からウラナミアカシジミとわかった。 すぐにザックからカメラを取り出して数カット撮ったうちの1枚がこれ。 もう少し近寄ろうとしたら、飛び去ってしまった。
2017/6/4 PENTAX K-5・DA50-200mmF4-5.6ED WRで撮影
ホソバセセリ
 7月中旬に、吸水するアゲハチョウを狙って日影沢林道を歩いた。 残念ながら、期待したほどの蝶の吸水シーンには出会えなかったが、ホソバセセリを撮影することができたので紹介する。
 ホソバセセリは関東以南の本州、四国、九州に生息している。
2017/7/16 PENTAX K-5・DFAマクロ50mmF2.8で撮影


2) 野川公園自然観察園(東京都) 2017年9月


 クロアゲハ
 野川公園内にある自然観察園では、四季折々の花を楽しめる。 秋のお彼岸のころは、ヒガンバナの群落が見事で、赤い絨毯を敷き詰めたようになる。 その赤いヒガンバナの群落から離れた場所にシロバナヒガンバナの小規模な群落がある。 ちょうどここを通りかかったときに、クロアゲハが吸蜜にやってきたので撮ったのがこの写真。
アゲハチョウの仲間はヒガンバナが好みのようで、よく見かける。 だが、これまで筆者が撮影したのはいずれも赤いヒガンバナとの組み合わせで、シロバナヒガンバナとの組み合わせは今回が初めてである。

2017/9/20 PENTAX K-5・DA★16-50mmF2.8ED AL[IF]SDMで撮影
ツマグロヒョウモン♀
 秋の七草の一つ、フジバカマの花にツマグロヒョウモンが群がっていた。
 今でこそツマグロヒョウモンは東京のどこでも普通に見られるが、もともとは南方系の蝶で、日本では関西以西に分布していた。 それが関東に生息域を広げたのは1990年代以降と言われるから最近のことである。
2017/9/22 PENTAX K-5・DA★16-50mmF2.8ED AL[IF]SDMで撮影

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