2015年に出会った蝶(高尾山)
1) 5月の高尾山 2015年5月10日
 5月連休明けに、高尾駅から日影沢までの裏高尾を歩いたら、ウスバシロチョウなどの蝶を撮影できた。 この時期の高尾山は、それほど暑くもない快適な陽気で、いろいろな種類の蝶や花に出会える楽しみがある。
 ここでは、3種類の蝶の写真を紹介する。

ウスバシロチョウ
 本種は、東京でも少し山沿いの地域に入れば、容易に見ることができる。 筆者がよく歩く高尾山の山麓にも広く分布していて、5月連休のころであれば、 たくさんの個体と出会える。
 この蝶が野山に舞う時期になると、春も終わり初夏の感じがする。 なお、2015年の立夏は、5月6日だった。
2015/5/10 PENTAX K-5・DFAマクロ50mmF2.8で撮影
カラスアゲハ
 白いフジの花の房が見事だった。
 フジの白と蝶の黒のコントラストが鮮やかだ。
2015/5/10 PENTAX K-5・DFAマクロ50mmF2.8で撮影
アオバセセリ
 上の写真と同じく、裏高尾で撮影した。
 アオバセセリは、ものすごい速度で飛び回るので、花で吸蜜するときが撮影のチャンス。
 左が花に止まっているところ、右が飛翔中の姿。
 カメラから少し距離があり、50mmレンズでは被写体が小さくなってしまった。 そのため、ここでは周囲をかなりトリミングしている。
2015/5/10 PENTAX K-5・DFAマクロ50mmF2.8で撮影


2) アサギマダラ 高尾山 2015年10月4日
 アサギマダラは、高尾山では普通に見られる蝶である。 秋になると数が多くなるようだ。
 10月4日に日影から小仏城山に登り、高尾山へと歩いたときには、高尾山の山頂周辺で特に多かった印象がある。 アザミの花がある場所には、必ずといっていいほど、アサギマダラが群がっていた。 アサギマダラとアザミの花の組み合わせでは、普通過ぎて新鮮味がないので、ここで紹介するのは、 サラシナショウマの花に吸蜜に来ていたアサギマダラである。 サラシナショウマは、秋らしさを感じさせる花である。
 なお、この日は蝶や花の写真を撮るつもりがなかったので、マクロレンズを持ちあわせていなかった。 マクロレンズであれば、吸蜜の様子をもっと拡大して撮れたかもしれない。

アサギマダラ♀とサラシナショウマの花

 サラシナショウマは秋に花をつけ、穂状花序にたくさんの白い花をつけて房のようになるので目立つ。

2015/10/04 PENTAX K-5・DA★16-50mmF2.8ED AL[IF]SDMで撮影
アサギマダラ♀とサラシナショウマの花

 アサギマダラにレンズを向けていると、数人のハイカーから蝶の名前を聞かれたり、 また別の人からは、オオムラサキですか、と聞かれたりした。 渡りをする蝶としてときどきニュースで取り上げられ、アサギマダラの名は蝶類の中では有名だと思うのだが、 蝶に興味のない人たちにとっての反応は、そんなものなのかもしれない。

2015/10/04 PENTAX K-5・DA★16-50mmF2.8ED AL[IF]SDMで撮影

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