2010年に出会った蝶
 2010年は、4月の新潟県弥彦でのギフチョウ撮影を皮切りに、数回の撮影に出かけた。
 弥彦、高尾山、そして北海道の蝶の写真は、別項にそれぞれ紹介しているので、 ここではそのほかの機会に撮った写真をまとめて掲載する。
 2010年の春先は気温が低く、蝶の発生も遅れ気味だったようだ。 それにどうしたことか、ゼフィルスをほとんど見かけなかったのが、 印象に残っている。
 成虫のシーズンが終わりに近づいてから、家の近くでゴマダラチョウを 撮影できたのは大きな収穫だった。
 カメラについて言えば、CANON EOS 5DMarkUをメインに使った初めてのシーズンで、 新マクロレンズ(EF100mm F2.8Lマクロ IS USM)との組み合わせが強力な戦力となった。
1) 上高地


クモマツマキチョウ♀
上高地で。
♂の写真はピンボケしか撮れず、来年以降にお預け。
タイトルが「2010年に出会った蝶」となっているが、 このクモマツマキチョウに関しては、会いに出かけた蝶というのが正確である。
採集に熱心だった10年以上も前に、クモマツマキチョウを求めて南アルプスに 出かけたことがあるが、今回の撮影行はその時以来である。

2010/6/11 CANON EOS 5DMarkU・EF100mm F2.8Lマクロ IS USMで撮影

クモマツマキチョウ♀
上と同じ個体。
緑色の眼が印象的だ。 翅の斑紋の緑色と合わせているのかな。

2010/6/11 CANON EOS 5DMarkU・EF100mm F2.8Lマクロ IS USMで撮影

イワカガミ
クモマツマキチョウの撮影の合間に周囲を見回すと、 イワカガミが花を咲かせていた。

2010/6/11 CANON EOS 5DMarkU・EF100mm F2.8Lマクロ IS USMで撮影


2) 蝶ガ岳−常念岳


ベニヒカゲ
ここでは、8月に蝶ガ岳から常念岳まで歩いた時に撮った写真のうち、 ベニヒカゲの写真3枚とミヤマモンキチョウの写真2枚を紹介する。
蝶ガ岳頂上近くの妖精ノ池で休んでいると、置いたザックにベニヒカゲが やってきて、しばらく留まっていた。

2010/8/03 CANON 5D Mark2・EF-24-105mm F4L IS USMで撮影

ベニヒカゲ
上の写真と同じ妖精ノ池で撮影。
蝶ガ岳-常念岳の登山では、荷物の軽量化のためマクロレンズを 持っていかなかったが、結果的には多少重たくても持っていけばよかったと思っている。

2010/8/03 CANON 5D Mark2・EF-24-105mm F4L IS USMで撮影

クガイソウとベニヒカゲ
常念乗越から一ノ沢に向かって高度を下げると、所々でお花畑に出会う。 そんなお花畑に、多くのベニヒカゲが舞っていた。

2010/8/04 CANON 5D Mark2・EF-24-105mm F4L IS USMで撮影

ベニヒカゲやミヤマモンキチョウが生息する蝶ガ岳山頂近くのお花畑では、 槍ガ岳も見える。

2010/8/03 CANON 5D Mark2・EF-24-105mm F4L IS USMで撮影

ミヤマモンキチョウ♂
上の写真のお花畑で撮影。

2010/8/03 CANON 5D Mark2・EF-24-105mm F4L IS USMで撮影

ミヤマモンキチョウ♂
常念山荘の前では、たくさんの個体が花に集まっていた。 翅を広げてくれず、閉じた写真しか撮れなかった。 特徴のピンクの縁毛がはっきりしないのは、すでに飛び古していたためのようだ。

2010/8/04 CANON 5D Mark2・EF-24-105mm F4L IS USMで撮影


3) 仙巌園(鹿児島市)


クロマダラソテツシジミ
8月初め、鹿児島市に出かけた際、少し時間があったので、 仙巌園を訪れた。 なにげなく園内のソテツを見たら、クロマダラソテツシジミが群がっている。 ソテツは園内のいたるところにあるのだが、特定の木に集まっている様子だった。 この写真のソテツには、たくさんの成虫と幼虫が群がっていた。

2010/8/08 RICOH GX200で撮影

クロマダラソテツシジミ♂
仙巌園にはたくさんのソテツがあるので、桜島を背景にした構図で撮りたい と思ったが、適当な被写体が見つからなかった。

2010/8/08 RICOH GX200で撮影

クロマダラソテツシジミ♀
仙巌園で撮影。

2010/8/08 RICOH GX200で撮影

仙巌園は桜島があってこその庭園。
この日は、前日の噴火の降灰が残っていたため、市内は埃っぽかった。

2010/8/08 RICOH GX200で撮影


4) 蚕糸の森公園(東京都杉並区)

ゴマダラチョウ
この蝶は、数年前から我が家の近くや蚕糸の森公園で時折見かけていた。 もともと数が少ない上に、見かけても、高いところを飛んでいたり、 カメラを持ち合わせていなかったりで、今まで撮影の機会がなかった。
この日は、ちょうど満開となったキンモクセイの花を撮る目的で、 カメラを持っていたおかげで、撮影することができた。 場所は、正確には蚕糸の森公園の外側の道の街路樹である。 公園の中に数本のエノキがあるので、そこで発生しているものと思われる。
2010/10/08 RICOH GX200で撮影
ゴマダラチョウ
上の写真と同じ個体。 しばらく葉の上に留まっていてくれたので、ゆっくり撮影できた。
もしこの日、カメラを持っていなかったらせっかくの撮影チャンスを 逃すところだった。

2010/10/08 RICOH GX200で撮影

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