人工衛星を月と同じ周期で周回する軌道に打ち上げようとする場合,軌道上の衛星投入可能な箇所はわずか5か所しかありません。その5か所は,ラグランジュ・ポイントと呼ばれる力学的に特別な位置にあたります。その5か所のうち,衛星が安定的に周回できる投入箇所はたったの2か所しかなく,あとの3か所は,衛星の位置が少しでもその位置からずれるとどんどんずれが増幅されて軌道が大きく逸れてしまう非常に不安定な投入点なのです。
本シミレーションでは,上述のようなラグランジュ・ポイントの安定性について確認することができます。また解説で,その理由を詳しく説明します。
本シミュレーションでは,物体(星)の質量比は以下のようになっています。
質量比 赤:青:緑=1:0.03:10-10