振動数がわずかに異なる波が重なると,波の大きさが大きくなったり小さくなったりする。これを
うなりといいます。
1秒間に起きるうなりの回数は,2つの波の振動数の差に等しい。
うなりの回数
B=|
f1-f2|
という式で表されます。
しかし,うなりが観測されるのは,2つの波の振動数がごく近い場合に限られます。振動数の差があまり大きくなってしまうと,もはやうなりとしては観測されなくなってしまいます。たとえば,振動数が440Hzの音(『ラ』の音)と振動数349.23Hzの音(『ファ』の音)の合成音は,『ラ』・『ファ』の和音として聞こえてしまいます。
注意! 下をクリックすると音が出ます。音量にご注意ください。
音量調節:
:(振動数440Hzと振動数441Hzの合成音。440Hzはドレミの『ラ』,ラジオの時報音です。)
:(振動数440Hzと振動数442Hzの合成音)
:(振動数440Hzと振動数349.23Hzの合成音。『ラ』と『ファ』の和音)