●●「 World Topics 」◇◇◇[平成10年3月13日]☆No.00010☆●●

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☆ ___________発行者 所 輝美
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☆♪☆☆☆☆☆☆[目次]☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆♪☆

◇No.1◇児童労働(子どもたちの声) 第2回◇セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン(SCJ)◇

◇No.2◇マダムの海外ザーマす便り ◇夏人ウスキ◇
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◇ セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン(SCJ)◇

◇◇◇児童労働(子どもたちの声)第2回◇◇◇


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今年の月、トルコのイスタンブールで第2回国連人間居住会議(HABITAT II)が開かれ、人
間とその居住環境をどのように維持するか、ということが話し合われました。



これはこの会議を前に各国で子どもの声を集めたものです。



◇これが嫌い!
◇足りない何か



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◇これが嫌い!

環境汚染や公衆衛生の不全など、違った表現をしてはいるが、子どもたちのほぼ全員が、作
文や質問に対する答えの中で、汚れたものをあげています。男の子は自分の「理想の家」の
前に停めてある大きな車の排気ガスが、大気汚染の一因になるのではないかと心配していま
す。ほとんどの子どもたちが答えたのがゴミ、廃棄物、付近の河川や湖の水質汚染でした。
女の子は男の子よりも反応が顕著でした。
そして、中流家庭の子どもの間でも、スラムの外に住んでいる子どもの間でも、ゴミは、嫌
がっているもののリストの中でトップにあがっています。明らかに違うことといえば、裕福
な家庭にいる子どもたちは家のフェンスの外にあるゴミのことについて、スラムの子ども達
は家の中か裏庭にあるゴミの悪臭や汚物、そこから飛び出してくるネズミやハエ等を嫌がっ
ています。自分達の家族は家を清潔に保とうとしているのに、近所に住む人間のせいで汚さ
れている、という子どもが多くみられました。それを恥ずかしく思っていて、自分達の健康
にも良くないと感じています。

「権力のある人達は、ゴミをどこにでも捨てたり、そこら辺にトイレ用の穴を掘ったりする
事がどんなに衛生上良くないことか、発言しなくちゃいけない。」 -エチオピアの少女

自分の生活環境の上で一番嫌なことを話す時に、彼らは不潔なトイレやトイレ不足を一番に
挙げています。

「わたしがいやなことは、用を足すのに野原へ出ていかなきゃいけないこと。そんな所に出
ていってするのはイヤ、だって、とっても恥ずかしいんだもの。」 -バングラデシュ・ダッ
カに住む14歳の少女

アジス・アベバの路上に住む少女は、散らかった部屋や悪臭を放つトイレのある建物の中で
暮らすよりもストリートで眠るほうが良いと思っています。今回の調査の中で、子どもたち
は不潔で不衛生な状況を答えにあげている一方、非行や暴力、薬物中毒の問題に対していや
な思いをすると同時に、これらのことを恐れていると答えています。また中産階級の子ども
たちは、防犯用の塀や壁で家の中に閉じ込められているような感じがすると訴えています。



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◇足りない何か

スラムに住む少年少女たちが自分の家にはほとんどのものが足りないと感じてます。それは
水道やトイレ、明かりだったりします。自分達の好きな家を描かせると、目立って大きなラ
ンプや水道等の配置をしています。一方、トイレやバスルームなどは、家の中の奥に配置さ
れています。それらが無いケースは見られませんでした。清潔な水への強い欲求は、衛生面
のうえでは不可欠ですが、この水の問題はもっと多くのことがからんできます。
「もしも家に水道があれば、毎日顔や髪を洗って、同じ町の、ここのすぐとなりのもっとま
しな所に住む女の子のようにしていられるし、家の中を這い回るシラミやゴキブリなんかを
駆除するのがもっと楽になって、家を清潔にしておける。それに、弟や妹たちもしょっちゅ
う病気にかからなくてすむ。学校に行く前に水を汲むため、4時に起きなくてもいいし。5時
まで寝ていたい・・・。トイレがないのもつらい。朝、川に行くのいやなの、だって水を汲
みにいくのと同じ川なの。」 -エチオピア・アジス・アベバ、10代の少女

子どもたちの勉強や発育のためには、家庭の電気は、明らかに重要なものです。興味深いこ
とに、電気のない家で暮らしている子どもたちにとって、テレビへの欲求は、思ったより強
いものではありませんでした。

「家の近所に、電気の通っている家はない。僕のお母さんと僕は、いつも暗くなるまでに買
い物から帰れないので、僕はろうそくの灯りで宿題をしなければいけない。読んだり書いた
りしにくくなることも時にある。電灯があれば大丈夫なのにな。もし、電気が通ったら、テ
レビも買える。そしたら、他の国で何が起こっているか見ることができるし、世界中のスポ
ーツのゲームも見られる。時々僕はテレビを持ってる親せきのうちに行くんだけど、よく停
電するから、見たいテレビ番組の計画が合わなくなってしまうんだ。」-ギニア・ビサウに住
む14歳の少年

障害を持った子どもは、また違った希望や欲求をもっています。部分的に足の不自由なエチ
オピアの少女は、彼女なりの視点で家を見ています。家には必ず玄関の段差があり、このた
めに彼女は家の中に入ることができません。

そしてスウェーデンの子どもは、自分達の住む地域の青年達による活動に他の国よりも興味
を示しています。希望リストの中で数が多かったのは、自分達の地域社会のための、若者の
クラブや、ミーティングの場所を提供して欲しいといったことでした。

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◇次に続く◇
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◇No.2「 マダムの海外ザーマす便り 」☆

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☆☆「 マダムの海外ザーマす便り 」☆☆


- イラストと文:夏人ウスキ -

◇◇第一回◇◇
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先週末、旦那の会社でクリスマスパーティーがあった。
会場は一流ホテルの一室で行わ れたのだが、こちらのパーティーは
言わずと知れたドレスコードなるものがある。私も日本から来た大和撫子の
一人として地元カナディアンに負けないドレスを着こなさなくてはならない。

日本ではこういったパーティーはあまりないので初めて参加した年などは
何を着るべきか結構悩んだ。しかし、クリスマスの一、二ヶ月前から洋服屋
さんはいっせいにフォーマルドレスを売りだすからそれを見たらだいたい
どんなものを着ればいいか、すぐにわかるようになる。
こちらのフォーマルドレスは主に黒が主流。店先は黒い服だらけで一見、
重っ苦しい感じになりそうなのだけど、さすがそれはこっちのマネキンさん?
はっきりした目鼻立ちとスラッとした身長とナイスバディを持ち合わせてる
のでバッチリさまになっているのである。

だけど、やはり東洋系の顔した私に西洋モデルの服はかなりのギャップが
出る(関係ないけど、日本の女性誌って殆ど外人モデル使ってるでしょ、
あれ、詐欺よね。日本人じぁ、あんなカッコよく着こなせないもの!)
だから自分の顔でもまぁまぁ許せるモノをまず探さねばならない。
これをクリアーしたら次は体型の問題が待っている。
そもそもこちらには私に合うサイズのドレスが殆ど無い。
日本で9号着てた私はこちらでは5号。でも、そんなサイズめ ったに出てこない。
大半が11号とか、13号なのだ。それでも5号の私が仕方なくトライすると、
まるでシーツにガバッとくるまったかのようになって、足はぞびくわ、
腕は出ないわで身動きが全く取れない状態になってしまう。
それで、世の中には5号なんてシロモ ノ、殆ど現れないだろうから...と、
大、大、大妥協で7号のお気に入りを探して、それを補整に出すのである。



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今年もこの段階に入るまでに十数件回った。
漸く「よし、コレだ」と思うのを見つけたら、次に旦那に連絡を入れる。
ちょっと馬鹿げてるかもしれないが、一応、このドレスで行っていいかという
了承を、一緒に来て見てもらって取るのである。
このパーティー には、当地に住んでる多くの日本人のご夫妻
(こちらのパーティーは原則としてカップルで来ることになっている)も
招待されてるから、残念ながら?みだりに“変(=奇抜 、ド派手)”な
格好をすることが出来ないのである。個人的に最も気に入ったのは、肩 の
ワンサイドだけにツリがあって、もう片方の肩はオープン(露出)になってる
ドレス だったのだが、うちの旦那の判定では予想通り、不可となり、
その服は見送りになって しまった。

結局買ったのは黒で腕と肩と胸の上までがシースルーになっている
ロングドレス(旦那 曰く「まぁ、ギリギリのOK」)。
胸元がかなりあいてるので、残念ながら少々“フェイク(詰め物)”
の力も借りなくては着こなせるモノではなかったのでちょっと躊躇した
のだが、こっちの人の間ではそういうモノが日常的なのか、街のちょとした
スーパー でさえ、それが手軽に買えるのである。
さっそく、私は“バストマジック”なるものを 8$で購入した。
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パーティーの当日、100名近い人数が集まることになっていた。
いよいよコートを脱いで例のドレスでの登場である。...が、
こちらの人の習慣か、大抵、パーティーの 出足はパラパラしかいないのである。
しかし、こういう時にキチッと時間どおりに来る のはさすが?日本人。
私たちは開始時間より10分遅れて会場に着いたのだが、その時点で
集まっていたのはやはり日本人の方たちばかり...。
しかも、女性は皆さん決まって子供の入学式かなんかで着るような地味な
スーツばっかりである。もう、黒にしか もシースルーのロングドレスで
来てるのなんか、もちろん私だけ。なんか、私、ちっとも悪くないのに
罪の意識?みたいなのに刈られてしまい、
ついつい旦那の陰にでも隠れ て目立たぬようにしてしまった...。
でも、徐々に現地人が集まりだし、若い女性陣はここぞとばかり?
肩や背中が大きく開いたセクシーなドレスを華やかに着こなして来てたので、
漸くホッとして?私も輪の中に入っていった。

◇◇続く◇◇
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