ヒマラヤ日記

デリーからハルドワールドへ
平成16年10月7日

 いくつもの町を通り過ぎたことだろう。
私たちのチャーターした車はハルドワールドに向けてひた走っている。
ハルドワールドはデリーから北北東200kmに位置するガンガー(ガンジス川)に沿って作られたヒンズー教の聖地の町。
 通り過ぎる町は露天がひしめき合い、行きかう人ごみの中を車はクラクションを鳴らし続け突っ込んでいく。
馬車、人力車、オートリキ車、バスの隙間を狙って!
なぜか不思議、車は止まらず進んでゆく。
無秩序で騒然としているのだが不思議なルールがあるのかも?

ほこりと、ところせましと並ぶ出店、牛が悠然と歩いている。
クラクション、呼び込みの声、車の騒音、私は車の窓を開けて過ぎ行く町をながめている。

カツ尼さんのお寺でいただいた朝食 カツ尼さんと一緒に朝食をいただく私たち
この隙間を車は突き進む 路上の風景

 このヒマラヤ旅行にはMr.ラジブの弟でMr.ツツ27才が同行してくれている。
ツツは日本語が話せないので少し不安の私たちですが行けば何とかなるだろう?と、いたって気楽です。
ドライバーはMr.シブサンカル35才、彼の運転テクニックは神業的で私たちが真似できる範囲をはるかに超えている。
 外国人のチェックポイントを過ぎ道は次第に交通量が少なくなってきた。
車はインド製タタの新車で軽自動車をひとまわり大きくした車です。

整備中の車を覗き込むドライバー 昼食をとったレストラン
昼食はチャパティーと野菜カレー(ダル) チャイと柑橘(ザボンのように大きい)

ハルドワールドに着いたのは2時40分。
スーはチキンレースさながらのドライブに悲鳴を上げていた。
ヒンズー教の神院がガンガーに沿って立ち並んでいる。
私たちは町のホテル(ドミトリー)に宿をとることにした。
 6時からハルドワールドでは毎日の儀式、灯篭流しが始まる。
私たちはシャワー(水)を浴びて少し休息をとる。

ドミトリーホテル ホテルからの町並み

 リキシャでガンガーに向けて出発!町は夜店が左右にぎっしり、騒然として何度もリキシャが立ち止まる。
人ごみをリキシャは進む。ものすごい人の数だ。
夜店の売り子も声をからして呼び込みに必死だ。

バナナの葉に花びらの灯篭、
子供の成長を願う家族たち
クライマックスは銅鑼の子が鳴り響き、
かがり火が大きく揺れる
対岸にも多くの人たちが祈りをささげている
私たちの灯篭 ツツも私もスーも額と腕に

 ガンガーの流れの中に足を沈めるとガンガーの水は温かく私の足を包んでくれた。
私たちの灯篭はガンガーをポーっと照らしながらゆっくりと流れていった。
行者は私たちの額に赤い紅と右腕に赤い糸を巻いてくれる。
銅鑼の音は鳴り響き人々の祈りはクライマックスを迎えている。
烈しく揺れる炎、私はこれからの過酷な旅が無事終わることを祈った。

次の日へ続く