〜 第324回 〜
<2019.3.10公開>
天牛ショック |
1/28、天牛堺書店が破産した。 ネットニュースを目にしたとき、何?どういうこと?って頭が混乱。 南大阪、特に堺、南海高野線を使っている人には大事件だ。 それほど親しみやすい本屋さんなのだ。 破産の2日前、何冊か本を買おうと天牛に行ったんだけど、お店の入っているショッピングゾーンは来週ならポイント2倍だって思って、その日はちらっと寄っただけで買うのをやめた。 その次の日も、やっぱり買っておこうかなと思ったのに寄るのをやめた。 そしたら次の日には店が閉まった。 わたしが本を買っておけば維持できたはずもなく、でも何か後味が悪い。 好きな本屋さんなだけにショックも大きい。 ここは普通の本と古本を取り扱っていて、古本は週替わりで内容が変わる。 高い本の時もあるし、手ごろなものばかりの時もある。 電車やバス待ちにいい場所に立地していることもあり、お店に立ち寄る人は少なくなかった。 古本を何冊も購入している人もいたし、ここで買取してもらうと、書籍としての価値をちゃんと算定してくれるような、大切にしていた本を大事にしてくれるような、何か安心感があった。 店員さんも対応が丁寧なんだよ。 電車の乗り継ぎで降りる三国ヶ丘駅でよくお店を目にしたのが最初の出会い。 学生時代に住んでいた駅にもあって、古本、とくに漫画の立ち読みをしに行っていたかなぁ。 となり駅にも大きめの店はあって、最近はそこが本購入のメインの本屋さんになっていた。 シャッターがしまったお店を見るのは、ちょっと悲しい。 西 加奈子さんが天牛堺書店の思い出をどこかの雑誌に書いていた。 本屋にも新作が出たらよくサインが飾っていたのを思えている。 彼女も何か感じているのかなぁ。 お店がなくなってしまうことはよくあることだけど、何の前触れもなく突然だとやっぱり辛い。 なんとか再建してほしいと思う人は多いはずだけど、今回はどうも難しいようだ。 気持ち的には、シャッターに「今までありがとう」って書きたいね。 手紙を貼った人はいるらしい。 みんなそう思うんだね。 ありがとう、天牛。 がんばれ! |
春は来る |
気付けば3月である。 11月には年内休職したいって精神的につらかったのに、なんとか冬を乗り切っている。 やらなきゃいけない事すべてをやりきるだけの精神力はないけど、でも春が来ている。 世間ではインフルエンザやはしかが流行し、それでも感染しないだけの免疫力はあったみたい。 体が健康な分、まだなんとかなってるよ。 ちょっと長めの休暇があると出勤前日は憂鬱なのはかわらない。 だけど、なんとか初日を乗り切る方法、仕事の後に用事を作る作戦で、仕事時間を用事までの時間つぶしとしてごまかしてきた。 会社に行くってことはごまかせても、仕事内容はごまかせない。 調整しなきゃいけないことがいろいろ手つかずで、うまくいかないことへの憂鬱感はさらに出社意欲を削っていく。 なにが嫌なんだろう、なにが出来なくさせているんだろうって自問自答しても、自分自身の意欲の問題ってわかっているから、より重い。 1年前から薬の量が減って、睡眠が以前よりとれていない。 寝てはいるけど、薬の力じゃないから浅いんだろうね。 日中の眠気が時々きつくて、昼休みに少しだけ目をつぶったりもして寝不足解消への努力はしてみるんだけど、まだ足りない。 お医者の言葉では脳疲労だから休むようにって。 有休をつかって出勤時間を遅くしても、まだ解消できない。 残っている薬をこっそり飲めば一時的に眠れるだろうけど、副作用がでてきたら嫌だからしない。 この冬は精神的に乗り切るのが無理かもって、ちょっと思っていたけど、ちゃんと春が来た。 いろいろ問題はあるものの、それをカバーするだけのいいこともある。 見えないところで、ちゃんとバランスがとれているんだね。 ちゃんとがんばれているよ、わたし。 |