〜 第312回 〜
<2017.6.25公開>
連続休暇の憂鬱 |
会社と組合との取り決めで、5日間の連続休暇を1年のうちのどこかで取得しなければいけない。 昨年は家にいたものの、親の干渉に息が詰まりそうになり、教習所へ入所の手続きをした。 有給休暇を取得する手段としては、りっぱなものだとは思う。 ただ、個々の事情から、5日間取ることが必ずしもリフレッシュになるとは限らない。 今の私にとっては、逆に苦痛だったりする。 さて、今年はどうやってやりすごそうか? どこかに旅立とうとパンフレットを見に行くものの、行きたいとおもうところが見つからない。 ひとり旅のパンフレットは充実しているので、行き先と日程があえば、意外とどこでも行けそうなのに、、、 いきなり海外はちょっとハードルが高いので、日本国内。 いっそ、出来るだけ遠くに。 北か、南か? 6月中での取得計画を出しているのに、今時点でツアー申し込みは出来ていない。 なんとなく考えていた休暇予定日に、休みづらい予定が入ってきてしまった。 結果的にはキャンセルの手間が省けているのだけど。 でも、ぐずぐずしている間に、心身とも何か不調ぎみになってきていて、ひとりで出かけるのが不安にもなってきている。 なんとか興味がでてきたツアーも、ぐずぐずしていると申込がアウトになりそう。 いつもながら、行動力がないのも辛いなぁ、、、 どうしようもなくなったら、二輪車を取りに行こうかと、ちょっと後ろ向きになってきた。 現時点で、乗る気がまったくないのに免許を取りに行くのは、どうなんだろう、、、 教習所は好きだけど、また逃げ場として利用するのは、今回無理かも。 一生懸命教えてもらうのが、本当に申し訳ないし、、、 でも、何も問題がなければ、家でダラダラと過ごして終わっていく休暇だ。 どこかへ逃げようと、いつもと違うことをやろうと考えて行動できているなら、自分にとって、とても有益な休暇となっている。 大きくかんがえれば、苦痛も悪くないのかもしれない。 結果はどうあれ、達成感はあるはず。 物も考え方次第だね。 |
泣きの旅 |
一人で旅をしてきた。 おひとり様向け、はじめての八重山諸島3日間の旅。 添乗員が常についているものではないが、飛行機やホテル、現地のツアーの手配がパッケージとなって準備されているもの。 何かあれば、旅行会社がバックアップをしてくれるから、大きな心配はない。 関空で、飛行機が動き出した時点で少し泣いていた。 飛行機に乗るのが10年以上ぶりで、乗るまでの手続きに不安があったことからの緊張感の解放? 仕事や家から離れられるから? 一人旅がやっとスタートする安心感だったかも。 泣く理由がわからない。 とても悲しい訳ではないのは、明らかだったかな。 なぜか、三線の音を聞くと泣きそうになった。 ちょうど、沖縄の慰霊の日の前だったので、戦争の話を耳にすることが多かったからかな。 これは悲しみの涙。 島に入ってから変な感情移入があって、悲しい話がとても心に響いていた。 いつもなら通り抜けていた話が、ゆっくりしみ込んでくる。 理不尽な内容に共鳴したのかも。 石垣島を離れる時もとても名残惜しくて、離陸直前まで、飛行機から遠くに見えている海をずっと見ていた。 やっぱり飛行機が動き出すと涙が出てきた。 3日間、ひとりでつらかったのかなと思ったけど、何か違う。 早く帰りたいという気持ちがない。 何かが不完全。 現地のツアーは、なにか時間に追われていて、ゆったりしていなかったかもしれない。 ダイジェスト版だったと思えば十分な内容で、次に訪れる機会があれば、気になるところへもう一度行けばいい。 日本国内だから、行きたい時に訪れることは可能だ。 離れるのは悲しいけど、また来ればいいだけ。 そう思ってもやっぱり悲しくて、でも何か納得できる自分がいた。 帰りの飛行機は出発予定が15分遅れていて、離陸もさらに遅れた。 私の「まだここに居たい」という気持ちが大きすぎたのかもと、ちょっと思ったり。 ゆったりな旅ではなかったけど、わずかに撮った写真を何度も見返してしまうくらい楽しくて、とても居心地が良かった。 次は泣かない旅をするのだ。 |