〜 第204回 〜
<2007.3.4 公開>
あふれる不祥事 |
不祥事というのか、トラブルが出る会社は1度公表されるとイモズル式に次から次へと問題が発覚していく。 直接関係のないトラブルであっても、最初に芽生えたマイナスイメージのために予想以上の反響を呼んでしまう。 人間で言う厄年みたいなものだなとちょっと思ったりもする。 関係者にすれば、「もう勘弁して」とか「ここまでダメージ受けているんだから、もう古い話は騒がないで許して」ってとこかもしれない。 今最悪な状態なら、そこで全てウミを出してしまったほうが後がすっきりしていいんじゃないの? 後から中途半端にぱらぱらと「これもありました」って暴露されたら、それまでの調査の内容まで信用できなくなってしまう。 今は苦しいかもしれないけど、将来的にはいいことだと思う。 ただ、この苦しさも教訓として残れば良いけど、「のどもと過ぎれば熱さ忘れる」じゃないけど、「あの時は大変だったね」だけが残って、他が何も変わらないのは最悪。 それこそ、消費者をバカにしているって言うんだろうね、きっと。 2度と起こさないって気持ちと行動こそが残って欲しいんだけど。 仕事でも同じで、同じミスを何度も繰り返す人もいれば、自分の教訓として2度と起こさない努力をする人もいる。 影響度にもよるのかもしれないけど、小さいからといって同じようなミスを繰り返しているようでは、やっぱり問題かもしれない。 自分の教訓として残すって事は、今までやってきたかどうかによるところも大きいかも。 そういう感覚を持った人が社員のどれくらいを占めていて、どれくらい会社に影響力を持っているかが、会社の不祥事対応に出てくるのかもしれない。 不祥事として出なかったことを考えると、出てしまって且つ対応の仕方が十分なら、会社は復活すると思うよ、きっと。 |
指導力 |
指導する側A、指導される側Bとしよう。 Bは仕事の手順とか聞いているようで聞いていないことが多く、あとで作業をさせるとモレがあることが多い。 Aは作業をBに覚えさせるために、まずはBの思うようにさせて出来たものをチェックしながら作業手順を教えようとしている。 Bは簡単な説明を受けて作業をし、出来たもの=成果物をAに出すが、Aが思うような作業が出来ておらず、注意をして作業のやり直しをさせている。 だけど、根本的にBは作業をつかめていないところが感じられて、好きなようにさせていくには時間がかかりすぎる。 でもAは、Bは教えたら教えた範囲しかしないから、注意はするが作業の内容の支持は行わない。 Aは普段周りと普通に話をするが、Bが話に入ってきたら一切関わらないようにしている。 Aにしてみれば、作業は出来ないし、教えたらそれしかしないし、必要以上に話したくないってところだろう。 Bは悪気があって言われたことをしていないというより、十分にはわからない状態で質問したら自分で考えてといわれ、思うようにやったら注意され、これじゃ言われた範囲で作業を行うのが一番と考えているのかもしれない。 ただ、BはAとコミュニケーションをとる努力はしているにもかかわらず、Aは受け付けない。 この相性が悪いままいって、結局仕事が出来なくてすべて悪いのはBとなるのだろう。 本当にそうなのだろうか? これって実は、会社で身近に起こっていること。 あたしが口を挟める状態ではなく、このままじゃお互いが嫌な思いしてよくないよねって感じている。 確かにBは少し変わっているとこがある。 A自身、他の人からBのうわさを聞いていて、必要以上に関わりたくないと思っているのかもしれない。 だけど、AはBを指導するのが今あたえられた仕事。 今のやり方でうまく行ってないなら、別の策を考える必要はあると思う。 普段はBに背中を向けてしまうのは、あんまりよくないと思うのだけど。 結局、A自身も作業を教えるって範囲、決められた範囲しか仕事をやってないんだよ。 こういうのって、コーチングってのが必要な状態なんだろう。 人を集めて講習会をするように同じ指導の仕方で許されるものではなく、やっぱり”人”を見て指導の仕方を変える必要はあると思う。 作業が出来るようになることが目標なら、最後は出来なきゃ意味がない。 全て教えてしまうことで勉強にならないと何も教えず、結局出来ないまま終わるのか、勉強にならないかもしれないけど、作業が出来るレベルに近づく方を取るのか。 目的にもよるのかもしれないけど。 とはいうものの、現実自分がAの立場になったらうまく出来るだろうか? どんな状況でも人当たりがいい状態で教えられるってのが必要だなとは、いろいろ講習会参加して感じてはいるのだけど。 指導するってことは難しいね。 |