TOKIのわがまま

〜 第186回 〜

<2006.4.23 公開>

サクラ待つ
会社近くにある小学校のサクラが今年もきれいに咲いている。 今年は寒い日があったりするせいか、いつもより長くやわからな花を楽しませてくれる。 だけど、今年度からその小学校には子供たちは登校していない。 花は一日でも長く咲いて、ただひたすら子供たちがやってくるのを待っている。

各学校には新入生を暖かく迎え入れるかのようにサクラの木々が程よく植えられて、入学式の頃にはきれいに咲き誇る。 入学式のイメージはサクラが欠かせない気もする。 高校にあったサクラもご近所では評判だったみたいで、春休みには中庭まで近辺の方がこっそり入ってサクラを鑑賞していたこともある。 最近ではセキュリティもうるさくなっているので、無断ではいられるよりはと、4月の最初の休みには学校を開放してサクラを見てもらっているようだ。 新学期にサクラが咲いているのをみていると、なんだかうれしい気持ちになったような。。。

廃校になったとはいえ、小学校の建物は今のところそのままの状態。 そばを通ると聞こえてきた子供たちの声はもう聞こえない。 なんだか、長い休みにはいったような感じだ。 会社の方向から見えるサクラは学校の角にあって、ちょうど塀から身を乗り出すようにして子供たちが登校してくるのをひたすら楽しみに待っているかのように咲いている。 見ていると、なんだか悲しい気持ちになってしまう。

あと何ヶ月かしたら、学校自体も取り壊されて、サクラはよそに行くのか、そのまま廃棄されてしまうのかするだろう。 せめて、子供たちの声が聞こえる場所へもう一度移してあげたい。 だけど、サクラは植え替えが難しいとも聞く。 このまま終わってしまうのだろうか。

ただひたすら、サクラ待つ。
2006.4.22

 

やる気
やる気を見せるってのは、なかなか難しいことだと思う。 誰よりも早く来て仕事の準備をしておくとか、言われたことには迅速に行動するとか、ただこれだけでやる気を見せてますってのにはちょっと物足りない。 こういうのはまだ「はじめの1歩」でしかない。

早く出社するってのは、確かにやる気があるようにみえるし、マニュアル本なんかにも書いていそうなことだ。 やらないよりはやったほうがいい。 でも、ただそれだけじゃ物足りない。 そこに何を足せるのかってのが意気込みとなって現れてくると感じる。 早く来て準備も出来たし、残りはネットでもみておこうとして、じゃぁ何を見るのかってのは重要かもしれない。 ただ単に、趣味のページをのぞいているよりは、仕事に関する情報収拾なんてやっておいた方が後で役に立つ。 得たものをさりげなく話の間に挟んだりしたら、ただ単に朝早く来てネットで遊んでるんじゃないんだって、評価なんかも上がったりして。

与えられたことをただやっているだけでも、やる気を見せていることにはならない。 物事にもよるのだろうけど、 相手が見やすい資料を作るように心がけてみるとか、少しでも効率がよくなるようなことを提案してみるとか。 言われてないからわかっていてもやらないんじゃなくて、わかっているならやってみるほうが、なんかやる気あるなって感じられる気がする。

たとえをあげてみればたいしたことじゃないんだけど、実際に実行するってのはなかなか難しいことが多い。 まず、上司に意見するってのは第1関門かもしれない。 言われたことだけやって欲しい上司に対して勝手なことをすれば、いくら良いことであってもすごくうっとうしいと思われてしまうし、上司に意見をするなんて生意気だってことになるかもしれない。 そういう時は、上司のプライドを守りつつ、うまく話を持って良いようにしなきゃいけない。 でも、実際、こういうのもなかなか難しいんだよね。

上司に認めてもらおうって思うなら、自分のやる気を認めてもらうことと同じかもしれない。 周りと同じことをただやっているだけでは、何も変わらない。 何かを変えようって気持ちがないとやる気なんて見えてこない気もする。

とりあえず、やる気を見せることはここぞって時には大事だよね。
2006.4.23

 

[History]


http://www.ne.jp/asahi/toki/times/ 
Update : 2006/5/6