TOKIのわがまま

〜 第172回 〜

<2005.8.17 公開>

折れてます
数日前の会社からの帰り、地下鉄の乗り継ぎ用の連絡通路をサンダルを履いた足で軽く走っていたところ、何かに躓いて転倒した。 頭には「乗れなかったら帰宅時間がまた遅くなる」ということしか、まったくなかったと思う。 誰かの「危ない」と言う声が聞こえたけどすでに体は傾いていて、気づいたときには通路に倒れていた。 それでも、電車に乗ることしか考えていなくて、立ち上がるとともに、また走り出していた。

なんとか乗れた電車の中でみた右手親指は赤くはれていて、かなりの衝撃があったのがわかる。 痛いって感覚もあったけど、ぶつけたときの衝撃でただはれているだけ、軽くなら指も曲がるし、骨折なんてのはありえない。 帰ってからもとりあえず冷やしておけば腫れも引くだろうって感じ。 翌日ですら、まだ腫れが引かないけど、平気とばかりに出社していた。 ただ、夕方くらいにはやっぱり病院行ったほうがいいのかなとちょっと思っては見たけど、仕事の打ち合わせとかしていると早めに帰るきっかけを失ってしまった。 同じように次の日も流れてしまって、「病院にいったら」の忠告をいくつも聞く。 休日にとりあえず病院にいってみることとする。

もともと病院通いをするような人でないから、病院までの足どりが重い。 待っている時間もなんとなく落ち着かない。 脱臼でおもいっきり指を引っ張られたら痛いだろうなとか、骨折なんていわれたら(ありえないはずだけど)笑い話にしかならないよね、なんてことを考えてしまう。 実際にレントゲンを取ってみて、再度診察室に入ったとたんに「折れてますねー」と軽く言われたもんだから、思わず聞きなおしてしまった。 「えっ、折れてます?」 

レントゲンみながら、「もう少し早く来てもらってたらね」と言われても、もう遅い。 だって、骨折なんて初めてだから。 もっと腫れあがって熱が出たりしてたら、即来てましたって。 普通のイメージの骨折というのか、骨を横に折る、長いほうが途中で折れる感じではなくて、間接部分の真ん中がちょっと割れて骨が離れ出している感じ。 もうちょっとひどくなると、手術しかないらしく、それも腰から骨をとって離れた部分に埋めるような大掛かりなものらしい。 今の状態は手術なしで治すぎりぎりのレベル。。。 今日が休日でなかったらここには来てないから、確実手術コースまっしぐらだよなと、変なとこ冷静だったり。 

とりあえずは、全治4週間。 指はちょっと固定されていて「動かさないで」とは言われてるけど、親指って他の指が動くと結構動いているもので、まったく動かさないのは無理。 夏場なのに包帯をぐるぐる巻かれていて、なんだか暑いような、痒いような。。。 間接さえ動かなきゃいいかと、勝手に納得。 今度の検査で悪化してたら手術かも。。。と頭を掠めるけど、考えてたって仕方がない。 それよりも、つめが伸びたらどうしよう、切っておけばよかったなんて、変なとこで楽天的で自分でもちょっとあきれてしまう。

親指って結構働き者だったんだねって、ここ数日実感してます。。。
2005.8.7

 

痛みも過ぎると
骨折判定からすでに1週間を過ぎているのだけど、慣れたようで慣れていない。 固定し始めの数日間は指がまだ少し痛かったりしたので、気をつけなきゃって気持ちが頭の中にあるんだけど、痛みがないと無意識に普段どおりに指がが動いてしまい、痛みでもって反省する毎日。 

体調が悪いのとか怪我の痛みなんてのは、辛いのが通り越したときには忘れてしまっている。 しょっちゅうやってしまうのが頭痛の時で、薬を飲んでちょっとでもましになると、頭痛があることをすっかり忘れてちょっと無理したりして、薬が切れたときにまた辛くて「忘れてた」と反省。。。 とことん辛い状態まで追い込んで薬を飲まないと、体が辛さをきれいに忘れてしまう。 忘れられるってのはある意味いいことなのかもしれないけど、こうしょっちゅうやってしまうとおバカだ。。。

仕事関係で同じ失敗を何度も繰り返すってのがまだ少ないのが救いだろうか。 データを保存するのを忘れてて、使っているソフトが落ちたりして泣くってのは確かに今もある。 だけど、不思議と危なそうなときには、天の声というのか、保存しなきゃって気持ちが急に強くなってある程度のデータが助かるようなことが起こる。 人との意識の確認、データの条件とか納期とか、なんとなく不安になったときに確認することって、どこで刷り込まれているのか上手い具合に聞いている気がしている。 人に迷惑をかけるのが嫌なのか、必要最小限の打ち合わせで出来る限り100%に近づけるようなことがしたいのか? ただ、後で何度も確認をとるのが面倒なのか。

失敗をすることを恥じるな、失敗から学ばないことを恥じろ。。。だったっけ? 自分の身に起こることってのは、ほんと恥ずべきことかもしれない。 おなかいっぱい食べ過ぎて辛いときは反省もするけど、時間が経てばまた同じことを繰り返す。 自分だけの問題って思えば「ほっといて」ってとこなんだろうけど、あまり頻発しだすと自分でも嫌なこともある。 それでもやっぱり、忘れてしまうのだ。 

指を固定していて、目で見ても怪我してますってわかるはずなんだけど、痛みが過ぎると骨折がなかったかのように、どこまで普段の生活が出来るかなんてのを試してみたくなる。 痛みがないと、もう大丈夫なんて思っちゃうのがいけない。 無理して痛かったりすることを何度か繰り返してしまっているけど、実際のところ、ちゃんと治癒しているのか怪しいかもしれない。 悪化していても、自己責任だ。。。
2005.8.17

[History]


http://www.ne.jp/asahi/toki/times/ 
Update : 2005/8/28