〜 第164回 〜
<2005.4.10 公開>
気持ちは揺れる |
あたしの気持ちはいろんなことで揺れていて、だけど、それをどうこうすることもなく生きていて。 誰かにすがってみたいとふと思う瞬間があるけど、そうした瞬間にまた違う迷いが湧き上がってきて、結局はまた気持ちが揺れ始めてしまうだろう。 人に頼ることが逆にストレスになるんなら頼らなければいい。 ただ、自分で悩み続けるのと、人を頼ってまた悩むのとではどちらか楽なのか考える必要はあるかもしれない。 仕事にしても私的なことにしても、気持ちが揺れることは次から次へとやってくる。 がんばらなきゃと元気をもらうこともあるし、あーこのままじゃいけない、じゃぁどうしようって気持ちが揺れることもある。 自分が思うほどしっかりした信念ってのがないから、ちょっとしたことで気持ちがゆれてしまう。 他の人から見たら、しっかりした信念を持っているように見えるかもしれないけど、そんなのハッタリでしかない。 仕事に対してしっかりした信念を持ってた人がある日突然すぱっと会社を辞めては、なぜ?という疑問のあとに、あたしはこのままでいいのかなんて思うと、なんだか落ち着かない。 社会人入学で大学に行く人が世間に増えてきて、現実的に身近にも現れてきたりすると、がんばらなきゃねなんて思ってるんだけど、そういう世界にも興味があるから、あたしはどうしようかななんて、ちょっと迷ったりもする。 難しい資格試験に挑戦して合格した人の話を見ていると、あたしには何が出来るのかなと思う反面、ずーっと落ち続けている試験を考えると憂鬱になる。 なんとなくであっても自分の考えで前に進んでいる人を見るのは、嫌いじゃない。 ただ、そういうのを無意識でも自分に当てはめてみて、自分が進んでないように思えて、それが悪いことじゃないんだけど、でもなんだか不安になってしまうのだ。 あたしはあたしのペースややり方があって、決してそれが間違いじゃないのもわかっている。 でも、でもなんとなく、誰かと比べることをしていないと、自分のやっていることが今どこにいるのかわからなくなってしまう。 やっぱりそのたびに、気持ちがいろいろ揺れてしまうのは仕方ないのかもしれないけど。 まだまだ、修行がたりないか。。。 |
死んだハト |
自分の乗ってきた電車が去った後の線路に、ハトが死んでいた。 次の電車に乗り換えるために降りたホームで、電車を待っていた足元の線路にそれはいた。 気付いた時には、次の電車が近づいていた。 そしていつものように乗った電車は、何事もなかったように発車した。 翌日には片付けられてはいたけど、そこにいた証はまだ線路に残っていた。 それでも毎日、ハトは遊びに来ている。 そこにあるものが見えないかのように、ホームで電車を待つ人がいて、駅員さんがいて、電車を動かす運転手さんがいた。 彼らにとっては気に留めるほどでもない、ささいなこと。 乗った電車の下にはハトがいると思うと、あたしはなんとなく落ち着かなかったのに。。。 その駅には、よくハトが遊びに来ている。 電車が近づいてくるまで線路に降りていたりして、危ないのになぁと思ったこともある。 逃げ遅れて電車に引かれたのは、仕方ない。 そのハトにとって運がなかっただけのこと。 ささいなことだって思わないと、なんだか気持ちがそこに持っていかれてしまい、集中できない感じ。 何も感じないことがいいことなのか、何か感じることがいいことなのかはわからない。 でも、ただなんとなく、何もなかったかのように過ぎていくのはおかしい気がする。 それでも、毎日は同じように流れていく。 今は心の中でひっかかっていることかもしれないけど、そのうちあたしも忘れ去る。 たぶん、これが現実。 |