〜 第136回 〜
<2004.2.8 公開>
眠り続ける |
このまま眠ってもう目覚めない日が来ればいいと思うことがある。 死ぬにしても生きるにしても、ただひたすら、このまま眠っていたい。 毎日が同じように繰り返されて、そのことに少し違和感を覚えていても、これといって新しい何かがやってくるわけでもない。 死んだと思えば何でも出来るはずなんだけど、同じ毎日を送っているとそんな感覚もいつか麻痺してしまう。 だけど、ここで死んじゃったら終わりなんだってことだけはちゃんとわかっていたりする。 ちいさな現実逃避。 眠っている間は、現実の世界に押しつぶされることはない。 夢の中は自己満足の世界で、いつまでもそんなとこにいられるわけじゃないのもわかっている。 いつかは目を覚まして、地に足を着け、歩き出さなきゃいけないんだ。 表面的な毎日ばかりで、あたしはだんだん人形のようになっていくような気がして、今笑っているのさえも本心からなのかさえわからない。 まだ自覚があるだけまし。 からっぽの心になっちゃったらそんなことさえもわからなくなる。 怒りの気持ちがまだたくさん残っているから、なんとか存在していられるのかもしれない。 これさえもなくなってしまったら、いったいどうなるのだろうか。 方向を決めて歩き出したら、また道に迷っている。 迷ったら戻るだけのことなのに、前にしか進めないでつらくなって、とりあえず眠っちゃえって感じ。 とりあえず、何も考えない状況を作るのには眠るのが手っ取り早い。 つらい夢を見ることもあるけど、それでも現実よりも楽だなんて思ってしまうのはちょっと疲れすぎかな。 まぁ、まだまだ、あたしは大丈夫だよ。 |
あえてうれしい |
君にあえてうれしい。 特別何にもないんだけど、君にあえたことはうれしい。 今度あうことがあるかどうかなんてわからない。 でもあの時、久しぶりに楽しい、もう少し話をしたいって思ったんだよね、正直なところ。 ただの昔話、こんなこともあったね、あの場所はもう変わっちゃったよ、とかたいした話はしていないのに。 あたしはいろんなことに疲れてて、でもなんとかがんばらなきゃって思ってて。 でも、思うように行かなくて、いろんなことを迷っていて。 連絡をもらった時は、あうことさえもちょっと迷っていた。 あたしが知っている君のままなのか、君の思うあたしのままなのか。。。 結果的に、長い間のご無沙汰で君にあったのは、あたしにとってはとってもよかった感じ。 迷っていることは今でも迷っているし、つらいことは今でもつらい。 でも、普段話しにくいことも、なぜだかあの時は話せたんだよ。 聞いてるほうには、どうでもいいつまらないことかもしれないけど。 でも、聞いてくれただけであたしはうれしかったんだ。 自分が作ってしまったあたしのイメージに縛られて、あたしは身動きが取れなくなってしまっているかもしれない。 だから、遠く離れたところにいて昔のあたししか知らない君には、構えることなく話が出来たのかもしれない。 自分をよく見せなきゃって思うこともなかったからかもしれない。 後で考えると、自分でも不思議なくらいいろんな話をしていたように思う。 もうあうことはないって思うのは、まだやめておく。 いつかまた、あえたらって楽しみにしておくつもり。 それまでに、楽しく話せるネタが出来るようにがんばるよ。 じゃね。 |