〜 第118回 〜
<2003.5.11 公開>
進め! |
いけいけ、進め! 自分が正しいと思った道を。 楽しいこともあれば、苦しいこともあるだろう。 あまりに順調に進んで、笑いが止まらないかもしれない。 自分の判断が間違っていたと後悔することもあるかもしれない。 考えて考えた結果、もう一度やりなおしたいと思ったら、いつでもやりなおせば良い。 「自分の選んだ道だから最後までやり遂げよ」と周りの人から非難させるかもしれない。 だけど所詮は他人事。 先のことなんて、誰もわからない。 困難を克服して進みつづける先にあるのが、必ず幸せだとは限らない。 すべてをやめて最初に戻ることは、必ずしも敗北じゃない。 どちらが幸せなのかは、誰にもわからない。 正しい道は、最初に選んだものだけじゃない。 戻って見つけた道も、また、自分にとって正しい道となる。 戻ることを恐れないで。 戻ることを恐れて何も出来ず、だけどやっぱり、今の自分を後悔している。 そんなところには、少しも幸せはやってこない。 どんな道にだって、自分にとって純粋に正しいと思った道を進んでいれば、幸せはやってくる。 いけいけ、進め! *2003.5.24 なんかねぇ、これ書く前に、「いけいけ、進め!」が何度も頭の中に浮かんできていたのです。 思うことがあって書いたっていうよりも、本当にただの思いつき。 浮かんだまま書いてました。。。 深い意味は無かったんだよ。。。 |
辞めて5年 |
フルートから離れて既に5年が経ってしまった。 1年に一回ケースを開けるくらいで息を入れてあげることすらしていない。 ピッコロなんて使用期間3年、保管期間5年ともっとかわいそうな扱いを受けている。 一時は受験校を左右するほど好きだった楽器なのに、今では時々存在を思い出すくらいにしかならなくなったのは、自分でもちょっとビックリだ。 趣味でまたはじめても良いかなぁとは思うことがあっても、今すぐって程には気持ちの盛り上がりはない。 最後にいた吹奏楽団を辞めたのは、いろいろな理由がある。 10年目の区切りで辞めようと自分にまず思った。 最初の4年目くらいの時に一回辞めようと思ってたんだけど、人手不足に同情する形でずるずると残ってしまった。 その時、公私ともかなり忙しい時期で、無理に参加してた結果がすべて最悪なこともあって、なんかどこにもぶつける先がない状態でかなり精神的にしんどくなっていた。 それでも人手不足は治らず、とりあえず楽団に根付いてくれる人に参加してもらおうと、いろいろ手を尽くしたりもした。 何回か出てくれる人が出来たら今度は、自分がなんとなく取りしきっていることをやってもらわなきゃと思った。 一番良いのは、なるべくあたしが後ろに下がること、出来れば辞めたほうが良いかもって単純な考えがあったりもした。 すぐに辞めると混乱するから様子を見たほうがいいかなと思って、結局きりが良い10年目で辞めることになってしまった。 だけど、楽団の方向性が、自分に合わなくなっていたのも事実。 上手であればなにをやっても善、下手であればとりあえず悪みたいなのがなんか排他的で嫌な感じだった。 上手な人の世界から見たら、自分の居た団は生ぬるくて、甘っちょろくて、存在自体許せないものだったかもしれない。 常に上を目指す人も入れば、下手であっても楽しむことを優先する人も入る。 一方的に進んで行くのはどうなんだろう。 演奏する曲自体にランク付けして、技術レベルの下のものを端からバカにしていた感じもちょっと気分が悪かった。 技術レベルの低い曲だから悪いものってことは無い。 それなのに、変に技術が入るものに固執した感じがあって、なんか受けつけなくなってしまった。 演奏技術の高い曲にチャレンジすることは、個々の演奏技術を上げるためにはやっぱり必要だと思う。 外部に対して楽団の存在を見とめさせたいのは判るけど、高いものばっかりだと、出来ないことで挫折してしまう人も出てくる。 ちょっと参加してみた人が、挫折してもう参加してくれないのは人手不足のパートにはちょっと迷惑な話だ。 もう限界と止めを刺したのは、精神的なストレスからなのか、一時的に自分の音がわからなくなってしまったこと。 音が高すぎるのか低すぎるのかが判らなくなって、演奏中にだんだんピッチが周りから外れて行った。 たまたま演奏会前のリハーサルの時に起こったから良かったんだけど、これが本番だったらどうしようとちょっとあせってしまった。 「すごくはずれてたよ」って声に、その日は笑って済ましてたけど、ここ数年はピッチを合わせることに自信がついていた分、自分としてはちょっとショックだった。 他にも、以前に比べて練習に行った時の体力の消耗度がひどくなったとか、練習に参加できる日が少なくなって、家でも練習できる状態じゃなくて、結果練習不足になり、技術もなんだか伸び悩んでいた感じだったこと。 結局、楽団に対して、多少しんどくても続けて行きたいと思うだけの意味があたしにはもう見出せなかったこと。 自分の中で最初に辞めようと思ったときに、やりたいことはすべてやってしまっていたのかもしれない。 辞めた理由はいろいろ。 大きな理由と小さな理由。 だけど、ここに書くほどには整理が出来なかった。 戻る気はないってのも事実。 そう、でもここのところの人手不足を目にするにつれ、「参加してあげようか」って言葉がどこからか湧き上がってくるのも事実。 だけど、楽器が吹きたいという気持ちよりも、人手不足への同情心からのもの。 同情して最悪な結果になったことがあるから、こんな形で参加するのはちょっと自分には抵抗がある。 そして、同情でも参加して一時的に人手不足が解消することが楽団にとって本当にいいことかどうかもわからない。 このまま、不参加表明しているがお互い、いちばんなのかもしれない。 |