TOKIのわがまま

〜 第117回 〜

<2003.4.30 公開>

 

図書館
自宅近所に図書館がOPENした。 駅近し、施設内の本もまずまず、ちょっと座って本を物色するのにもまぁまぁの座席数。 時間つぶしには良い感じかも。

学校の図書室で本を借りることを別にすると、図書館デビューは小学校3年生の頃とちょっと遅かったかも。 家の近くや校区内に図書館がなく、図書館ってものは行ったことがなかった。 向かいに住んでいた方が本が好きで、近くに月に一回来ていた青空図書館といった移動図書館をたまたま利用していて、つれて行ってくれたのが最初。 変な話かもしれないが、目立つ青色のバスが近くに来ていたのにはそれまでまったく気付かなかったのだ。 

入ったバスの中は狭く、両側には本がびっしり並んでいた。 場所の関係で本は限られているんだけど、限られている分選び抜かれた本がやってきていて、毎回これこそってのがあった。 借りるとうれしくて、すぐ読んじゃうから次までが長い。 だから、次までの間に友達と借りた本を交換して読んだりしていた。 それでも、読む本が尽きなかったのは不思議かもしれない。

そのあと引越しして一時図書館から遠ざかっていたけど、中学の頃に歩いて行ける場所に図書館が出来て、また本が借りれるようになった。 今のところも近くには図書館がなくて、4年ほど図書館から遠ざかっていた。 図書館があると、あることに慣れてしまい、楽しさってのを忘れてしまう。 だけど、何年かブランクがあって行ってみると、懐かしい本や目新しい本がいっぱいって、わくわくとしてとっても楽しい。 ちょっと歩いただけでも、あれもこれもと読みたいものが目に入ってくる。

図書館って、やっぱ楽しいよ。

*(2003.5.10)
最初の引越しの後、図書館から遠ざかっていたってのは正確にはちょっと違うかも。 隣の地区にて児童文庫とかいう子供向けの図書館ぽいのが週に3回ほど開いていて、図書館が出来るまでは自転車に乗ってときどき本を借りに行ったことがあった。 だけど、子供向けの本だけだし、小さい子は走りまわっているし。。。なんか図書館って感じじゃなかったんだよね。。。 忘れてたし。。。
2003.4.28

 

薬科大への障害
薬剤師は職に困らないと聞く。 ときどき薬科大を試しに受けていたら良かったかなぁと思うこともある。 文系志望ではあったけど、数学と英語、化学か生物って当時の受験科目は、勉強していたもので充分足りるものだった。 わずかながらに興味はあったけど、どうしても引っかかっていたものがあったから、結局受験はしなかった。

最初に行っていた小学校は、ある時期になると一階にあった理科室の前に大きな水槽が置かれて、中にフナが何匹も泳いでいた。 そしてある突然いなくなってしまう。 なんにも考えていなかったから、今年もまたフナが来たんだくらいしにか思っていなかった。 だけど、大きくなって新しい教科書を見てて、フナが何に使われるか初めて知った。 小学生の高学年になったとはいえ、なんかショックだった。 フナは理科の授業で解剖するためのものだったなんて。

実際には、解剖するまえに引越しのためちがう小学校に転校して、直接手を下すことはなかったし、引っ越した先の小学校では解剖の授業はなかった。 だけど、なんか心の中では解剖ってのがとても嫌なイメージでしか残っていない。 薬科大の選択も、化学の実験などは結構好きなんだけど、動物実験があるのがすごく引っかかった。 動物に慣れてないのも多少はあったのだけど、それよりも、小学校で泳ぐフナが頭に浮かんで、とても嫌な気持ちになってしまうのだ。

動物実験には絶対反対だとは思わない。 ただ、むやみやたらに行うのは良くないと思う。人のための犠牲になるのだから、結果をちゃんと有効にしてあげるべきだ。 医者になることを考えると、動物実験なんてかわいい程度のものなのかもしれない。 だけど、なんだか憂鬱になってしまうのだ。

すごく尊い意志があって医学の道を目指すのなら、こんなことくらいであきらめたりしないだろう。 動物実験くらいでめげたりはしない。 だけど、誰もがそのことを当たり前だとも思っていない。 医学的な資格って、やっぱりそれだけのものがあるのかもしれない。

こんなことぐらいでめげるようじゃ、受けなくて正解だったのかもね。
2003.4.30

[History]


http://www.ne.jp/asahi/toki/times/ 
Update : 2003/05/10.