〜 第113回 〜
<2003.3.1 公開>
海外留学≠良い仕事 |
いとこが半年間留学のため中国へ行ってしまった。 中国語を勉強していた彼は今年大学を卒業するのだけど、思ったように就職が決まらなかった。 留学経験があれば就職に有利というだけで中国にいってしまった。 ただ、就職が無いから海外留学というのは彼だけの話しではなく、普通に行われていることらしい。 留学しただけで良い仕事につける保証はない。 だけど、人事側から見て、留学経験が個人の努力として少しは評価されるのも事実。 それでも最終的に見るところは海外に居たことよりも、海外で何を吸収してきたのか、吸収したものが会社にとって使えるものか、使えないものなのかだと思う。 留学はやりで、海外の語学学校には日本人が沢山いる。 だけど、言葉に安心できる日本人だけで群れてしまって、その国の人達から得られることを得ることなく、自分の力を試すことなく期間が終了して帰ってくることも多いとか。 海外の学校に行ったことで満足していて、やってきたことは日本で出来たことだったりする。 それでは、旅行にいったのと変わらない。 海外に行って何をやりたいのか、自分にはっきりした目的がないとあんまり意味が無い。 言葉がうまくなりたいと最初に誰もが口にする。 では、言葉がうまくなって次に何をしたいのか? はっきりした目的を持つ人は少ない。 言葉がうまくなったら、仕事が振って沸いてくるものでもない。 行動力があるというのか、ただ安易というのか。 半年後には出る結果を見守るしかないのかも。 |
大学へ |
もっとがんばって大学に行けば良かったのか、浪人までしても行けなかった今のほうがよかったのかはわからない。 大学で勉強することを完全にあきらめたとも言えない。 このままで良いのかまだまだ決めかねている。 結果として今働いているとこは、大学に行けば確実に入れるところでもなく、行ってないわりにはかなり名の売れたとこだ。 良いところで働くという目的で大学に行くのなら、大学というものはもう意味が無い。 成果主義や能力主義と表立っていうわりに、今だ根強く残っている学歴欄。 学歴があればそれだけの能力があるというけど、すべてがすべてではない。 ただ出てきましたってだけで、今後伸びるだけの力がない人がいるのも現実。 行っていてもこの程度でしかないのなら行かなくて正解だったのかなぁと思うこともある。 だけど、やっぱり大卒はこれからも有利だったりするんだよ。 人を見る目がない上司は、人事的なことをまず学歴で決めちゃうから。 今は学生が減ってきているから、大学に入るのも以前に比べたらかなり楽。 社会人向けの入試も出来ているから、すべてを1から勉強しなおす必要性もない。 通学が無理なら通信でがんばることも出来る。 あたしくらいの年でも大学にいってがんばっている人が居ると雑誌に載ることが多くなって来た。 がんばれば受け入れてくれる学校はいくらでもある。 でも、今から何を勉強すればいいのか? 昔したかったことが今もやりたいのかわからない。 長い間社会にでていると、知りたいこと、自分が必要としていることが以前とは変わっている。 それが大学さえ出ればすべて解決するものでもない。 勉強しなおすには時間がかかる。 4年後には学んだことが役に立つのかわからない。 その時点で新たに就職することは年齢的にかなり難しいだろう。 そんな不安を越えてまでがんばろうと思う気持ちは、まだない。 なんだかわからないけど、手に入らなかった「大学で勉強すること」は自分の中で美化されてる。 未だに「あの時何故答えを書き換えてしまったのだろう」と後悔することもある。 あたしの中では大学入試は終わっていないみたい。 がんばってやり遂げる自信も行動力もないのに、まだうだうだとどうしようかと悩みつづける。 たぶんこれからもずっと。。。 |