TOKIのわがまま

〜 第106回 〜

<2002.11.17 公開>

 

会社が大変?
突然、「1ヶ月後に親会社が変わります。」なんてことをあっさりと言われたらどう思うのだろうか?

親会社がよその会社にあたしのいるソフトウェア会社を売ってしまった。 正確には資本提携と言う形で半分の株式は親会社が持ったままなので、繋がりが完全に切れてしまうわけじゃないし、まだ残り半分の株式の譲渡もまだ。 でも、親会社が変わってしまうことは、今のところ変わりがない。

あたし自身今の会社へは、ソフトウェア部門の事業移管とかいうので移動させられている。 事業移管とかいっても、結局はソフトウェア部門のリストラ。 固定費がかかるソフトウェア部門が重荷になって、今のソフトウェア会社に安く売り飛ばされたようなもの。 グループ内から他のソフトウェア会社に売り飛ばされても、いまさらもうどうってことはない、なるようになるさって感じ。 ちゃんとしたソフトウェア会社へ売り飛ばされただけ、まだマシだと思うんだけど。。。

ただ、新旧両方からの力が加わったりするようになるので、いろいろ大変かもしれない。 就業規則や給与規定なんかは旧会社のままで、営業利益とか収支なんかは新会社にあがる。 仕事内容は今のまま継続させて、そこに親会社から回ってくる仕事が増えていくそう。 あくまで提携会社だから、新会社に併せて急激に人員を調整したり、リストラするような事は当面ない。 そう、聞いた感じはマイナス面なんてないんだけど、すべては「当面」という言葉がつく。 「当面」ってことは数年のちには変わるかもしれないってことじゃないの?

だけど結局、会社がどうなろうとも今の仕事をこなして行くことが必要かもしれない。 今後のことは不安だろうけど、今の仕事を確実に進めていっていれば、すぐにはリストラされることはないだろう。 自分の力に自信がないんだったら、力をつければ良い。なんとなくで仕事を進めてくるから、ちょっとした変化で迷ってしまうんだと思う。 理想論かもしれないけど、何もしないでただ不安でいるよりも、これだけはあたしが一番わかっているっていうものをつくればいいんだって思う。

まぁ、結局最後はなるようにしかならないと思うんだ。
2002.11.17

 

味覚
自分の味覚には、あんまり自信はない。 とりあえずは甘い、辛い、すっぱい、渋いなんてのはわかる。 だけど、自信はない。

料理の下味がなかなか決められない。 何度もすれば判らなくなるので、2、3回で味を決めないとだめとか言われたりもするんだけど、自信がないから何度も味見をしてしまって結局良くわからないまま完成させている。 後でもう少しこうすればって思うんだけど、でも味見している時には麻痺してしまってわからなくなる。 実のところ味覚がおかしいのかも。

でも、最近の若者はもっと味覚がおかしくなっているとか。 新しい味のお菓子を求めていくうちに、だんだん普通の味からかけ離れて行っている感じ。 おいしいってことよりも新しい味に出会うことに重みを置いてしまっている。 本当の味ってちゃんと覚えているのだろうか?

食材本来の味ってのがちゃんと引き出せてこそ、料理なのかもしれない。 食材の味を捨ててまでいろんな調味料を混ぜ合わせておいしいものを作るのなら、その食材であることは意味がない気がする。 でも、食料不足時には、本当の味では到底食べられなくて、それでも何とかして食べられるものにしなきゃといろんな工夫があって今はおいしく食べられているものも実際にあるだろう。 それはそれで良いんだと思う。 でも、やっぱり、そのままでもちゃんとおいしく食べられるものを、むやみやたらにいろんな味を加えて違うものにしてしまうのはどうなんだろう。 おいしけりゃなんでもありなの?

おいしく物を食べるには、味覚が大切。 味覚って一度失うと簡単に取り戻せるものでもないとかいう。 変に味を追求して、本来の味が判らなくなってしまうのはもったいない。 食べているものがすべて同じ味にしか感じられなくなってしまっては、食べる楽しみがなくなってしまう。

味覚って思っているよりも大事。 料理しているとつくづく思ってしまうんだよね。
2002.11.17

[History]


http://www.ne.jp/asahi/toki/times/ 
Update : 2002/11/30.