TOKIのわがまま

〜 第103回 〜

<2002.9.30 公開>

 

後悔先に立たず?
生きている間には、良いことも悪いこともある。 後悔先に立たずとは言え、その時点ではとっても良く思えたことが何年も経った結果、間違いだったかもしれないと思うこともある。 自分の決めたことを後悔するもんじゃないって言う人もいるけど、誰もが最初から正解を選んでるわけじゃない。 間違いだって気付くことも大事なことだと思う。 

自分で選んだことだからその結果には後悔はしない。 そう思って何年も生きてくると、だんだん苦しくなってくることがある。 「後悔しないこと」という約束が後ろ向きになる気持ちを立ち切るための呪文なんだけど、だんだん重くなってしまって逆に重くのしかかっている。 自分の気持ちをダマし続けていると、心のバランスがとれなくなってしまう。 後悔しないことが苦しいんなら、逆にめいっぱい後悔して、どうすれば良かったのか考えて、反省して、明日からやりなおせばいいんだって思う。 後悔することは自分を痛めつけることだけじゃなくて、より良くするための寄り道かもしれない。 

人生は最初から決まっていない。 過去に戻ってもう一度やりなおすことは出来ないだろうけど、気持ち的にリセットして再スタートすることは出来ると思う。 過去は忘れるんじゃなくて、経験として自分の中に取り込んでしまう感じ。 失敗したとその時思うだけでその後にちゃんとした反省が無ければ何にもならない。 後悔したことでその後がんばった結果が良い結果になれば、とってもうれしいんじゃないかな。

後悔している中から、どんな時でも、誰もが簡単に立ちあがれるものでもない。 だけど、出口は用意されている。 出口は自分で見つけられるかもしれないし、誰かの力によってなんとか抜け出せるのかもしれない。 後悔することはただ苦しいだけかもしれないけど、自分のためにはちゃんとやっておかないとね。
2002.9.29

 

勝ち負け
物事はなんでも勝負があって、勝たなければ意味がないと思う人がいる。 ちょっとした意見の違いなのに、話し合いで優位にたてば「勝った」と喜んでいる。 自分の意見が支持されるのは確かにうれしいことかもしれない。 だけど、勝ち負けで判断することなのだろうか。 ちょっとさみしい気さえする。

勝ったらうれしくて、負けたらくやしくて、毎日が勝負している感じだと、疲れないのだろうか。 勝ち負けなんかじゃ割り切れないことなんて、世の中にはいくつもある。 相手を受け入れて考えて、相手のほうが良い考えを持っていたらそっちを優先するようなことは、仕事の上ではよくある。 たまに納得いかないこともあるだろうけど、組織で動く以上仕方がないのかも。 そんな時でも、負けたと思うのはどうなんだろうか。 自分の力不足も多少影響しているのに。

言い争いになってくると、最初の目的からずれて、ただこの場を勝つことだけを目的に攻撃してくることがある。 別にケンカしようとしているんじゃないのに。 あんまりひどい時にはあたし自身が泣いている。 自分が負けているのが悔しくて泣くのではない。 なんでこんなに言い争わなきゃ行けないんだろうって、親しい人であるほど悲しくなってしまう。 あたしがなかなか折れないのもいけないとは思う。 泣くことも卑怯かもしれない。 だけど、泣いていることの理由が「自分のことをわかってくれない」「最後は泣いてごまかそう」なんてものじゃなくて、「争っていること自体」だなんて、誰も思ってはいないだろう。

勝ち負けでしか物事を判断できない人とは距離を置いて付き合っていれば良いのかも。 ただ、この人はこういう人なんだって思うことも、なんだかすっきりしない。 自分自身も知らない間に勝ち負けで物事を判断しているかもしれない。 自分の意見を通そうとして強く出ていることもあるだろう。 他から見たらあたしも勝ち負けでしか物事を見ていないのかもしれない。 ただ、やっぱり、勝ち負けでしか見れない自分であることは悲しいことだ。

もっと、精神的に余裕がないと。
2002.9.30

[History]


http://www.ne.jp/asahi/toki/times/ 
Update : 2002/10/14.