〜 第71回 〜
<2001.6.24 公開>
カサ |
梅雨の時期になるとカサを持ち歩く日が多くなる。 一日中降り続いている日はそれほど多くなく、カサを持ち歩いていることが邪魔になっていることが多い。 雨がやんでしまったあとにカサが邪魔だと思う人が多いのか、電車の忘れ物ランキング上位には必ず入っている。 カサが邪魔だと思うようになったのは、働いてからのように思う。 学生の頃だと、家と学校の距離がそんなに離れていなかったから、カサを持っていても邪魔だと思うまでに至らなかった。 だけど、今は家と会社の距離が離れているし、混雑した列車に乗ることも多いのでカサが、特に長カサが邪魔に感じることが多い。 雨の日も仕方ないとはいえ、カサが気持ちを憂鬱にさせることがある。 カサの扱い方(さし方や持ち方など)によっては人に当たって迷惑をかけるし、他の人のカサが階段なんかでは特に持ち方によっては尖ったカサ先で突かれそうでちょっと怖い。 濡れたカサが足に当たったり、他の人のカサから雨のしずくが靴に入って来たりすると最悪。 小学校の時に、学校にカサを置いておくとカサの柄が折られることがよくあった。 やった人にとってはただのイタズラ、憂さ晴らしだったのかもしれないけど、お気に入りだったり、買ったばかりのものを折られた被害者の気持ちは晴れない。 好きなカサを気軽に使えなくなってしまう。 それでも、カサをさすことはそんなに嫌いじゃない。 雨の日に華やかな感じのカサをさしていると気分的に楽しい。 土砂降りの雨だと、さすがにカサをさしてまで出歩こうとは思わない。 日傘を除いて、普通、雨の日にしかカサはさせないのだから、もうちょっとカサをさすことを楽しみたい。 |
鉛筆 |
ふだん使っている筆記用具を尋ねられると、大抵の人はシャープペンシル、シャーペンと答えるだろう。 鉛筆のように芯を削ることも無いし、キャップをすることなく芯を引っ込めておくだけで、他のものを汚す心配はない。 シャーペン天下のなかでも、鉛筆が必要な場合もある。 一応、マークテストなるものは鉛筆でのマークを必須にしているものが多い。 確かにマークテストだと、鉛筆の方が一回で塗る範囲が広いので有利かもしれない。 子供が字の勉強をするのも最初は鉛筆だ。 赤や青などの色は、シャーペン使用もあるが、芯が柔らかいために強度が弱く、鉛筆の形になってしまうそう。 たまに鉛筆を使うと、鉛筆のほうが同じ濃さ、強さであっても、書きやすい感じがする。 腕への負担がちょっと軽い感じかも。 芯の太さからして、シャーペンと比べたら鉛筆のほうが太いのだから、紙への圧力も変わってくるし、その反動も異なってくる。 シャーペンの芯は折れないように普通よりも強度を上げているから、その分手へ返って来る反動も強いかもしれない。 とはいえ、ふだん使うのはやっぱり手軽なシャーペン。 小学校6年の時はシャーペン禁止で、鉛筆は手で削ったものじゃないといけないというクラス規則があった。 その時はシャーペンに憧れる感じだったけど、今はその逆になっているかもしれない。 削ったり、短くなったら使いにくくなるのだけど、そういう手間がなければ、もっと鉛筆は使われても良いかもしれない。 でも、普通の鉛筆って木で出来ている。 環境問題的には鉛筆が沢山使われることはよくないのかもしれないけど、メーカーも間伐材を使ったり、木に替わる素材を研究したりしている。 家で眠っている鉛筆を大事に使うことがまず先決かもしれない。 今はたまに使うだけだから鉛筆が良いように思っているのかもしれないけど... |
今出来ること |
「今出来ることを明日にまわすな」と言われることがある。 だけど、明日でも出来ることは明日にすればいいこともある。 その場の状況に合わせて考えれば良いことなんだろうけど。 やることが一杯になってくると、作業の順番が締めきりと重要度、かかる時間で決まってくる。 大切なんだけど時間がかかるものなら、同じ期限でもすぐ済むものをやってしまった後の方が、「まだ他にも残っているのに」と気があせらなくても済む。 気が急くと作業効率も下がりぎみ。 時間をかけても間に合わなかった時にも、他への影響が少ない。 だけど、「まだいいや」と後々に回していると、思ったほど時間が取れなくなってしんどくなってしまうこともある。 あの時やっていればと思っても、過ぎた時間は戻らない。 だけど、後々大変だからと無理してやってしまうのなら、明日でも出来ることと思いきって明日に回してしまう方が楽だと思う。 「今出来ることを今やる」ことは、忘れないうちに出来ることだし、良いことだ。 だけど、それが無理を伴うなら、明日に回せるものを明日に回しても良いと思う。 「今出来ることを今やる」ことは、時間がないとちょっと無理。 時間があるうちはやっぱり、今やったほうがいいけど。 物事を行うには、ある程度の余裕がないとうまく行かないのかも。 |